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【幼児期の栄養】~年代別の栄養~

   

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特徴

 

離乳完了後の幼児は消化機能が未熟であり、摂取量も少ないため、発育に応じて食品数や調理法を考慮して与えることが必要です。

 

幼児期(1~5歳)の目標は、限定された食品や薄味で軟らかい形態から、次第に食品数や硬さを増すとともに味付けを変え、成人食に近い食事形態にまで達成させることです。

 

幼児栄養の問題点と対策

 

(1)栄養素の摂取

乳児に比べて、緩慢化するものの基礎代謝が高く成長発育が旺盛で、体重1kg当たりの幼児が必要とするエネルギー量や各種栄養素量は成人に比べてかなり多いです。

 

そのため、食事の質、効率よく食べられるような調理方法を工夫する必要があります。

 

骨格、歯の成長に必要なカルシウムやその吸収を助けるビタミンD、体タンパク質の合成を促す良質のタンパク質、細菌に対する抵抗力をつけるためのビタミンA、鉄などは特に気を付けて不足しないように与えます。

 

また、1日3回の食事だけでは必要量が満たせないので、間食が必要となります。

 

(2)間食について

幼児は成長期の上、活動量が多く体が小さいわりに多量の栄養量を必要とします。

 

しかし、消化・吸収機能はまだ未熟であるため、1日3回の食事だけでは必要量を満たすことは難しいです。

 

そのため、間食を与えて不足分を補う必要があります。

 

また、幼児の生活に楽しみやゆとり(休息)を持たせることにも役立ちます。

 

ー間食を与えるときの留意点ー

●間食の量は、1日のエネルギー量の10%(100~150kcal)程度にし、食べすぎて次の食事に支障が出ないようにします。幼児期前半(1~2歳)は午前10時と午後3時の2回、幼児期後半(3~5歳)は午後3時の1回が適当です。

例:ヨーグルト、牛乳などの乳製品、ミルクココア、季節の果物

 

●カルシウムなど、特に不足しやすいものを補充する

 

●新陳代謝が盛んであり、動き回ることも多く、失われる水分が多いので水分補給も行う

 

(3)衛生面に対する配慮

母体経由の免疫力がなくなっていく一方、自分でつくり出す免疫の生成が緩慢であるため、細菌に対する抵抗力が弱いです。

 

幼児期になると一人で歩き回るようになり、保護者の目の届かないところでも食物を食べる機会があり、食事づくりに対する配慮とともに、食事のしつけや衛生面に留意する必要があります。

 

(4)摂食行動に対する配慮

1歳をすぎると、手指の微細運動が目覚ましく発達するため、食物を自分で持って食べることに興味を示します。

 

その後、次第にスプーンやフォークの使用が可能になるので、それぞれの発達状況に応じた調理法と食事の食べさせ方に気をつけます。

 

(5)精神面に対する配慮

自分の意思で食欲を満たしたという心理面での満足感を与えます。

 

(6)偏食・食欲不振

幼児期には、与える食品の偏り、食物の味、食事の強制、食物アレルギーなど、身体的・心理的要因の影響を受けて偏食、食欲不振が起こりやすいです。

 

そこで、嫌いな食物は好きな食物に少しずつ混ぜて少量ずつ与えたり、おなかが減るように間食の量を減らしたり、運動をさせるなどの工夫をします。

 

また、養育者の食習慣に左右されやすいので、子どもの前で好き嫌いをしないようにします。

 

そのほか、規則正しい生活を送り、体のリズムを整えることも大切です。

 

幼児は色彩に敏感で、見た目によっても食欲が左右されやすいです。

 

色彩や盛り付けにも気を配り、子どもにとって魅力的な食事を提供するように心掛けます。

 

(7)便秘

幼児が便秘になると、機嫌が悪くなったり、食欲不振や腹痛を伴うことがあります。

 

そのため、排便の回数だけでなく、幼児の様子も観察することが必要です。

 

ー具体的な改善方法ー

●食物繊維を多く含む食品を十分に取る(食物繊維は消化されずに大腸に送られ、ほかの不要なものと一緒に便の材料となる)

 

●穀物、魚介類、肉類に偏らず、野菜や油脂類が不足しないようにする

 

●水分を取る(水分が不足すると、便が硬くなって排便が苦痛になる。また、朝起き抜けに水を飲むことで、腸が活発に動くようになる)

 

●決まった時間にトイレに行く習慣を付ける(排便の習慣を付ける)

 

ほかにも、きちんと1日3回食事を取ることや、運動、おなかのマッサージをすることも効果的です。

 

けいれん性便秘の場合、腸を刺激すると逆効果になるため、食物繊維の取りすぎには注意が必要です。

 

(8)アトピー性皮膚炎、食物アレルギー

アレルギーの反応と関連して、皮膚に炎症を起こすことをアトピー性皮膚炎といいます。

 

アレルギー反応を起こす原因物質のことをアレルゲンといい、特定の食品、ダニやほこり、動物の毛などが挙げられます。

 

食事や授乳(母乳を含む)の後に皮膚が赤くなったり、湿疹がなかなか治らなかったり、かゆがる場合には、食物アレルギー症状の疑いがあります。

 

食物アレルギーの場合、アレルゲンを含む食品を控える必要があります。

 

食品によって違いがあるものの、すべての食品においてアレルゲンとなる可能性はあります。

 

アレルゲンになりやすいものとして、乳・乳製品、卵・卵製品、穀物・種実類、魚介類、肉類、果物、野菜などがあり、特にアレルゲンになりやすい食品に対して、食品衛生法により表示が義務付けられたり、奨励されています。

 

ー食品衛生法により表示を義務または奨励されている食品ー

表示方法 アレルゲンになりやすい食品
表示を義務

(7品目)

えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
表示を奨励

(20品目)

あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛乳、くるみ、鮭、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、カシューナッツ、ごま

 

(9)肥満

乳幼児の肥満は、1歳をすぎて歩きはじめることで、解消されることが多いです。

 

しかし、幼児期からの肥満は学童期に移行する可能性があるので注意します。

 

肥満は糖尿病や高血圧などの生活習慣病に影響するため、青年期・壮年期の生活習慣病を防ぐためにも、幼児期からの肥満予防が重要です。

 

幼児は成長期にあるため、摂取エネルギー量が適切であるかを判断した上で、間食の内容を見直すなどの食事指導を行います。

 

また、外遊びを勧めることで、消費エネルギー量を増やします。

 

 

 

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