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高齢期の栄養~年代別の栄養~

   

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特徴

 

高齢期(65歳以上)は、老化現象が顕著となり、さまざまな身体的変化が現れます。

 

また、生活習慣病の症状も現れてきます。

 

老化はある日突然起こるものではなく、加齢に伴って徐々に変化する生理的な現象であり、個人差が大きいです。

 

老化は40歳前後からはじまり、基礎代謝や心肺機能、腎臓機能の低下がみられるが、消化液分泌機能や消化管の運動機能、歯の欠損による咀嚼能力の低下など、消化器系にも変化がみられます。

 

また、定年退職など社会的に大きく変動する時期です。

 

この時期の目標は、老化の状態を把握して食事を楽しみながら必要な栄養素を摂取することです。

 

高齢期の栄養の問題点と対策

 

(1)身体的変化

代謝量の減少や骨組織の退化、運動機能の低下などの身体的変化だけでなく、食生活に深くかかわる老化現象もみられます。

 

具体的には欠歯、入れ歯による咀嚼機能や嚥下機能の低下、胃腸の消化機能の低下、胃腸の消化機能の低下に伴う便秘などがみられ、これらは食欲不振の原因にもなります。

 

(2)食欲不振と低栄養

先に述べた咀嚼機能や嚥下機能、胃腸の消化機能の低下、便秘のほかにも、生活活動量の減少、風邪や発熱などの体調不良、心配事や悩み事などの精神的ストレス、睡眠不足や慢性疾患など、さまざまな原因で食欲不振となり、食事摂取量が減少します。

 

高齢者の食事摂取量が減少すると、まず水分の減少が起こり、続いて栄養状態が悪化した状態となる「低栄養」を引き起こします。

 

低栄養には、エネルギーやタンパク質が不足する「発展途上国型」とエネルギーは足りていてもビタミンやミネラル、食物繊維が不足している「先進国型」の2つのタイプがあります。

 

日本において、高齢者では「発展途上国型」の低栄養も多いです。

 

摂取エネルギーが不足するため、筋肉などのタンパク質の分解が亢進し、免疫力が低下したり骨が弱くなったりして、感染症や骨折などのリスクが高まります。

 

そのため、老化予防、また介護予防の観点から、筋肉を鍛えることが重要です。

 

身体活動量の増加とともに、食事摂取量も増加し、特に、タンパク質を積極的に取るようにします。

 

また、咀嚼機能、嚥下機能の低下には、食品を軟らかく調理したり、小さく切るという工夫が必要です。

 

しかし、料理を一律に刻んだり、すべて軟らかくするといった対処では、摂取食品が制限されるために、必要な栄養素を取りにくくなります。

 

また、ドロドロしたものばかりでは咀嚼機能を使わなくなることにより、かえって機能を低下させてしまうこともあります。

 

食品に切り込みを入れたり、パリパリした食感を出すなどの工夫をし、個人の能力に合わせた食事を用意することが大切です。

 

(3)味覚

味覚は舌の表面や口腔内の粘膜に存在する味蕾という部位で感知されます。

 

この味蕾が味を感じる経路に、亜鉛の不足など何らかの問題が生じると、味を感じにくくなります。

 

加齢とともに味を感じにくくなることがあり、高齢者の食事は濃い味付けになる傾向があります。

 

健康を考慮し塩味を控えると、ますます味を感じにくくなります。

 

食事全体が薄味であっても一品だけは濃い塩味のものを添えるなどの工夫で、満足感が得られる食事となります。

 

(4)水分不足

体内に蓄えられる水分量は、加齢とともに減少し、新生児が約80%であるのに対して高齢者は約50%程度になります。

 

重度の脱水症状の場合は命にかかわりますが、軽い脱水症状の場合でも、体の代謝の低下や血液がよどみやすくなるなどの問題が起こります。

 

特に、睡眠中は汗とともに水分が蒸発するため、朝方に脳梗塞や心筋梗塞などが起こりやすくなります。

 

水分不足は、普通は喉の渇きで分かりますが、高齢者は喉の渇きを感じる神経の働きも鈍くなるため、喉の渇きを感じにくいです。

 

高齢者は喉の渇きにかかわらず、入浴前後や睡眠前、起床後など時刻を決めて水分を補うことが重要です。

 

(5)便秘

腸の蠕動運動は、年齢とともに低下するため便秘になりやすいです。

 

消化によいものばかり食べることで機能低下をさらに助長します。

 

食物繊維の多いいも類や海藻類、豆類、きのこ類、野菜を積極的に取り、水分を十分に補うことも必要です。

 

(6)骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨量が減少することによって骨がスカスカになってもろい状態に変化し、骨折しやすくなる病気です。

 

骨量は骨格の成長とともに20歳くらいまで増加して成人期にピークとなり、その後次第に減少していきます。

 

そのため高齢者に多くみられます。

 

原因の1つは、カルシウムが不足することであり、十分に摂取する必要があります。

 

また、運動をすることによって骨の新陳代謝が活発になり、カルシウムが骨に吸着するのを助けるため、適度な運動も必要です。

 

 

 

 

 

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【年代別の栄養】

 

 

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