近年、栄養素の過剰や欠乏などによって引き起こされる疾病が増加していることから、食事が疾病の予防や治療回復・促進に重要な役割を果たすとして重要視されてきています。
患者の病態に適合する治療食の継続的な提供を手段とする治療法を食事療法といい、治療目的を達成する上でほかの治療法よりも優先して試みられることもあります。
特に重要なのは、日常の不適正な食生活に由来する栄養関連疾患の発生を未然に防ぐことと、再発防止のための食事療法のあり方です。
超高齢化社会である今日、病院のみならず、地域社会における包括医療システムの中でも、食事療法は予防・再発防止の立場から重要課題として取り上げられています。
食事療法は、主治医の的確な診断のもとに行われる物理・化学的療法、薬物療法、運動療法、適正な看護、栄養指導などの一貫した治療法との調和と、患者自身の病気に対する正しい認識に基づく回復意欲、家族の理解ある協力とが相まって、はじめてその効果を向上させることができます。
一般的に、治療食は面倒で難しいもののように思われていますが、私たちが日常で摂取している料理の中には、そのままで、あるいは多少手を加えることで十分治療食となるものが多いです。
要は、料理の分量や組み合わせ方です。
この章では、主な疾患の基本的な食事療法について述べますが、あくまでも目安であり、実際は、医師、管理栄養士などの指導により、臨機応変に行われます。
1.肥満
2.糖尿病
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3.脂質異常症
4.本態性高血圧
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5.高尿酸血症・痛風
6.肝臓病
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7.胃疾患
8.腎臓病
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9.食物アレルギー
10.骨粗しょう症
11.貧血
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