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【薬の経路と薬の効果】

      2017/01/11

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薬はいろいろな方法で体に取り入れられます。

 

 

一般的には内服、注射、外用の3つに分けられます。

 

 

ここでは、口から服用した薬が体の中でどのような経路を経て効果を発揮し、体外へ排出されるかを説明していきます。

 

 

体内での薬の経路

 

口から服用した薬は食道を通って胃で溶けます。

 

 

胃で吸収される薬はほんの限られたものだけ。

 

 

大半の薬は、その先の小腸で吸収されます。

 

 

小腸の粘膜には1mmぐらいの絨毛(じゅうもう)が密生しています。

 

 

その絨毛の毛細血管に入った薬は腸間膜の静脈に集まります。

 

 

それが合流し、門脈を通って肝臓に入ります。

 

 

肝臓に入った薬は、肝細胞の中にある薬物代謝酵素(チトクロームP450)の働きによって、毒性が減少したり、排泄しやすくなります。

 

 

肝臓におけるこの段階を代謝といいます。

 

 

肝臓で代謝された薬は血管に入り、心臓のポンプ作用で全身にいきわたります。

 

 

この段階を分布と呼びます。

 

 

こうして組織において薬としての役目を終え、何回か肝臓を通過する間に無害な状態に代謝され、腎臓から排泄されます。

 

 

薬の無効域・有効域・毒性域

 

口から服用した薬のほとんどは、胃で溶け、小腸で吸収され、血液中の薬物濃度(薬物血中濃度)が増加していくことで効果を発揮します。

 

 

薬物血中濃度によって、薬の無効域・有効域・毒性域に分けられます。

 

 

薬を服用すると、薬が胃で溶け、小腸で吸収され、薬物血中濃度がある一定値を超えると薬の作用が現れます。

 

 

作用が現れる前までの範囲を無効域といいます。

 

 

薬の作用が現れてから、さらに薬物血中濃度が上昇し、毒性が出るまでの範囲を有効域といいます。

 

 

有効域を超えてしまうと、副作用などが現れる範囲である毒性域に入ります。

 

 

服用した薬は、体内の経路を循環している間に肝臓で代謝され、腎臓から排泄されます。

 

 

すると薬物血中濃度が減少していき、ある一定値を下回ると薬の作用が消え、無効域に入ります。

 

 

このことより薬が効果を発揮するための1回当たりの服用量は、薬物血中濃度が有効域に入る量にしなければなりません。

 

 

そして薬物血中濃度が有効域より低下して無効域に入る前に、再び薬を飲まなければ無効域に入ってしまいます。

 

 

ですから、薬の効果を発揮しつづけなければいけない時に、勝手に服用を中断してしまうと、無効域に入り薬の効果が得られなくなるのです。

 

 

逆に1度にたくさん服用すると、薬物血中濃度が有効域を超えて毒性域に入ってしまいます。

 

 

その結果副作用などが現れてしまうのです。

 

 

薬の用法や用量は、年齢や標準的な体格に合わせた薬物血中濃度を踏まえて決められています。

 

 

ですから薬の服用を勝手に中断したり、薬の服用量や回数を増やすことは危険なのです。

 

 

例えば、昼に飲み忘れたからといって夜に2回分飲んだりすると、薬物血中濃度が毒性域に入ってしまい危険につながるので、用法や用量を守って服用することが大切になります。

 

 

高齢者と若年者での薬物血中濃度の違い

 

高齢者は若年者と比べ、肝臓や腎臓の機能が低下しています。

 

 

すると肝臓で無毒化される量や、腎臓で排泄される量が少なくなり、薬が長時間体内にとどまってしまいます。

 

 

これは同じ量の薬を服用したとしても、高齢者の方が薬物血中濃度が高くなることにつながります。

 

 

薬物血中濃度が高いということは、服用量が多いのと同じこと。

 

 

ですから薬が効きすぎたり、薬の効果を現したい臓器以外にも影響を及ぼしてしまい、副作用が現れるといったトラブルにつながるのです。

 

 

医療用医薬品は医師が患者個人に合わせて処方しますが、一般用医薬品は不特定多数の人が使用するためのものなので特に注意が必要です。

 

 

一般用医薬品に記載されている「成人」とは15歳以上のことで、用量が一律になっています。

 

 

ですから高齢者が「成人」の用量を用いる場合には、年齢や体重、持病の有無などを考慮する必要があります。

 

 

記載されている用量を守ることで、過剰に服用してしまう危険があるのです。

 

 

 

 

【体を守る薬剤学】のまとめ記事はこちら

【体を守る薬剤学】

 

 

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