運動には心理的緊張をやわらげ、日常的な欲求不満、あるいは葛藤の解消に役立つと考えられています。
また各諸器官に刺激を与え、ストレスに対しての抵抗力を高めます。
運動を適度に行った後は、気分が爽快になり、意欲も湧いてきます。
また、不快な時に運動することで、一時的に不快感が解消します。
この例のように、適度な運動は感情面にプラスの効果を及ぼすのです。
これにより運動は、より良い心理状態を作り出すことに役立ちます。
運動の心理的効果の科学的根拠
<運動の中枢神経への影響>
緊張や興奮などの情緒が変化するとともに、記憶、イメージ、判断などの思考にも影響します。
<エンドルフィン効果>
ジョギングのような持久的運動により、脳内でエンドルフィン(モルヒネのような陶酔効果を持つ物質)が増加し、心理的な爽快感を生み出します。
<カタルシス効果>
敵意、緊張や不安のような不快な感情を発散させることをカタルシス(浄化)といいます。
運動にはこれと同じような効果があります。
<体力増進によるボディイメージや自己概念への影響>
<運動により生じる親和感による情緒面への効果>
<身体組織の活性化による運動後の爽快感>
上記の運動効果は、単一あるいは複合して、一時的あるいは累積された形で、多種多様な影響を心理的に与えています。
運動はストレスの解消やストレスの耐性強化にとどまらず、抗不安作用、抗うつ作用が知られています。
そのため、これらの心理的効果は、心の健康づくりやストレスが原因となる疾患の予防や治療、精神科領域の治療にも応用されているのです。
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