【追い込まれた時に何をしたいのかを知ることで自分の価値観を知る】
夢・目標を設定するときに大切なのは、自分の価値観に合った夢・目標にするということです。
価値観に合った夢・目標であるからこそ、充実感を伴いながら実現することができるのです。
逆に価値観に合っていない夢・目標を実現しても、全く満足することができません。
価値観に合っていないがために実現した状況に違和感を感じてしまうからです。
例えばテニスは友達と楽しむので十分という価値観を持っていたとします。
そんなとき友人がプロを目指して頑張っている姿に触発されて自分もプロを目指したとします。
そして厳しいトレーニングを乗り越え、ついにプロになることができたとします。
しかしプロになるというのは、テニスに対して友達と楽しむので十分だったという自分の価値観とは違う状況になっています。
ですからプロという厳しい世界で試合やトレーニングを重ねていっても、真の充実感や満足感を得ることができないのです。
これはプロになるということは自分の価値観とは合っていないにも関わらず、勘違いして目標にしてしまったことが原因です。
ですから夢・目標を実現した後に後悔することがないよう、価値観と合った夢・目標を設定することが大切なのです。
しかし、自分自身がどういう価値観を持っているのかについて知らないことが多いのです。
それは自分自身の価値観ではなく、親や先生、友人などの周囲から影響を受けることによって他人の価値観を植え付けられ、それを自分の価値観と勘違いしまうからです。
先ほどのテニスの話は友人に影響されて植え付けられた、勘違いした価値観を持ってしまったときの例なのです。
ですから自分自身が持っている本当の価値観を知ることが大切です。
今回はその自分自身の価値観を知る方法の一つを紹介します。
その方法とは、自分が何をしたいのかを知るために三つの質問に答えるということです。
今回の質問は状況がポイントです。
その状況とは、自分死ぬタイミングがわかっているということ。
一つ目の質問は「自分があと30分で死ぬとしたら、その30分に何をしたいか」です。
残された時間はわずか30分。この30分に何をしたいかということを考えるのです。
何をしたいかは人それぞれ異なります。
そして、この追い込まれた状況でできることは限られています。
ここで浮かんでくる自分がしたいことに自分自身の価値観があらわれてくるのです。
二つ目の質問は「自分があと一日で死ぬとしたら、その一日に何をしたいか」です。
先ほどの30分よりもだいぶ余裕ができました。
とはいえわずか一日です。この一日をどう使いたいと思うかで一つ目とはまた違った価値観を知ることができるかもしれません。
三つ目の質問は「自分があと一ヶ月で死ぬとしたら、その一ヶ月で何をしたいか」です。
一ヶ月あれが、かなりことができることでしょう。
このまとまった期間で何をしたいかを考えることで、先ほどの二つの質問とは違った価値観に気づくかもしれません。
これらの三つの質問。これに真剣に向き合うことで自分の価値観を知ることができます。
自分の真の価値観に気づくには時間がかかる場合もあります。
一度だけ考えるのではなく、定期的に考えることで、より明確に自分の価値観を知ることができるでしょう。
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