Siri AIの日本語版は10月に提供開始。iPhone 15 Pro以降が対象、メールの下書きや予定の追加を話すだけで頼める
・Appleの新しいSiri「Siri AI」は、2026年10月から日本語のベータ版(試用版)が提供される予定。正確な日付はまだ発表されていない
・使えるのはiPhone 16以降とiPhone 15 Pro・15 Pro Maxなど。iOS 27以降が必要
・追加料金はかからないが、サーバーを使う一部の機能には1日の回数制限があり、今後は有料で枠を広げる予定
Appleは2026年9月、Siriを作り直した「Siri AI」の提供を英語で始めました。日本語版は10月から提供される予定です。
これまでのSiriは、タイマーや天気など決まった操作が中心でした。Siri AIは、メールやメッセージの中身を踏まえて答えたり、ほかのアプリを代わりに操作したりできるようになります。
この記事では、Appleの発表で分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
Siri AIは「iPhoneの中の情報を知っているアシスタント」に変わった
まずは、新しいSiriで何ができるようになったのかを見ていきます。
いちばん大きな違いは、iPhoneの中にあるメールやメッセージ、写真の内容を踏まえて答えてくれる点です。
Appleの発表によると、Siri AIの主な機能は次のとおりです。
・メールを一から下書きする
・メッセージをさかのぼって、相手が提案していた内容などを探して答える
・予定を説明するだけで、カレンダーに追加したり変更したりする
・画面に表示されている内容について質問に答える
・文字を入力できる場所なら、ほぼどこでも文章の作成や手直しを手伝う
・ほかの会社のアプリを操作する(例:Microsoft Outlookでメールを下書きする)
専用の「Siri」アプリも用意され、過去の会話を見返したり、続きから話したりできます。会話の履歴はiCloudで、iPhoneやMacなどの間で同期されます。
Appleによると、Siri AIを動かすAIモデルは、GoogleとそのGeminiモデルとの連携で作られたものです。
日本語版は10月から。対象はiPhone 15 Pro以降で、iOS 27以降が必要
次に、日本でいつ、どの機種で使えるのかを整理します。
日本語版は「10月から」と発表されていますが、日付はまだ出ていません。
Apple(日本)の発表によると、Siri AIは英語から始まり、10月から日本語・フランス語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語でもベータ版として提供されます。
対応している機種は次のとおりです。
| 種類 | 対応機種 |
|---|---|
| iPhone | iPhone 16以降、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max |
| iPad | iPad mini(A17 Pro)、M1以降を搭載したiPad |
| Mac | MacBook Neo(A18 Pro)、M1以降を搭載したMac |
| そのほか | Apple Vision Pro、Apple Watch Series 9以降 |
OSは、iOS 27・iPadOS 27・macOS 27・watchOS 27・visionOS 27が必要です。
iPhone 15やiPhone 15 Plus(Proではないモデル)は、対象に含まれていません。
料金については、次のように書かれています。
・Siri AIに追加料金の記載はない
・サーバー側のAIを使う一部の機能には、1日に使える回数の制限がある
・その機能の利用枠は、今後、有料で広げられるようになる予定
回数の上限や有料プランの金額は、発表文に記載がありません。
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個人の情報はAppleにも保存されない仕組み。ただしEUと中国では使えない
メールやメッセージの中身を読むと聞くと、情報の扱いが気になります。
Appleは、プライバシーを守る仕組みを強調しています。
Appleの発表によると、Siri AIはできるだけiPhoneの中で処理し、足りない分は「プライベートクラウドコンピューティング」というApple専用のサーバーで処理します。
このサーバーで処理するとき、個人のデータはAppleにも、ほかの誰にも保存されず、見ることもできないと説明されています。
提供されない地域もあります。
・EUでは、最初はiPhone・iPad・Apple Watchで使えない
・中国では、規制への対応が終わるまで使えない
日本は、このどちらにも含まれていません。
仕事はどう変わるか:「すき間時間の小さな事務」を、話すだけで片づけられる
ここからは、公式の情報をもとにした僕の見方です。
Siri AIで変わるのは、パソコンを開くほどでもない「小さな事務」の片づけ方だと考えています。
移動中や打ち合わせの合間に、次のような用事が頭に浮かぶことがあります。
・「さっきの打ち合わせ、来週の水曜14時で決まったから予定に入れておきたい」
・「先方がメッセージで送ってくれた住所、どこだったかな」
・「お礼のメールだけ、先に下書きしておきたい」
これまでは、アプリを開いて、探して、入力する必要がありました。Siri AIなら、話しかけるだけで済む場面が増えます。
1人で営業も事務もこなす個人事業主なら、こうした小さな用事を移動中に終わらせられるだけでも、夜の事務作業が減りそうです。
使う前に、確かめておきたいこともあります。
・日本語版はベータ版(試用版)として始まる。間違いがあることを前提に使う必要がある
・一部の機能には1日の回数制限があり、上限はまだ公表されていない
・会社のメールやメッセージを私物のiPhoneで扱っている人は、勤め先のルールを先に確認したほうが安心
始めるなら、まず予定の追加や、メールの「下書き」までにしておくのが堅実です。送信は、内容を自分の目で確かめてから行いましょう。
まとめ:Siri AIの日本語版は10月。対応機種を確認し、予定の追加と下書きから試す
Siri AIは、iPhoneの中の情報を踏まえて答え、ほかのアプリも操作できる新しいSiriです。日本語のベータ版は10月から、iPhone 15 Pro以降などで使えるようになる予定です。
移動中や合間に「小さな事務」を話すだけで片づけられるのが、いちばん大きな変化です。
まずは自分のiPhoneが対象かを確認し、日本語版が来たら、予定の追加とメールの下書きから試してみるのがよさそうです。
出典
・Apple(日本)「次世代のApple Intelligenceを提供開始」(2026年9月) https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/the-next-generation-of-apple-intelligence-is-available-today/
・Apple「Siri AI, a profoundly more capable and personal assistant, is here」(2026年9月14日) https://www.apple.com/newsroom/2026/09/siri-ai-a-profoundly-more-capable-and-personal-assistant-is-here/
