NVIDIAの新しいパソコン用の部品「RTX Spark」を積んだノートパソコンが10月16日に発売。手元でAIエージェントを動かせ、PhotoshopやPremiereは最大2倍速く
・NVIDIAの新しい部品「RTX Spark」を積んだノートパソコンが、2026年10月16日に発売された。メモリは最大128GBで、AIの計算の力は1ペタフロップスとしている
・初めて起動すると、AIエージェントのアプリを選んで入れる画面が出る。GitHub CopilotやPerplexityなどが、RTX Sparkに合ったAIモデルと設定を数回のクリックで用意する
・AdobeのPhotoshopやPremiereは、RTX Spark向けに作り直し、最大2倍速くなる見込み。日本では、RTX Sparkを積んだMicrosoftのSurface Laptop Ultraが、日本のMicrosoftのサイトで513,480円と表示されている
NVIDIAは2026年10月13日、新しい部品「RTX Spark」を積んだノートパソコンが10月16日に発売されるのに合わせて、対応するソフトの更新をまとめて発表しました。
RTX Sparkは、ゲーム用のパソコン、映像や画像を作る作業の機械、そして個人のAIの計算機を、1つの部品にまとめたものだとNVIDIAは説明しています。手元のパソコンでAIエージェントを動かすことを、大きな特徴にしています。
この記事では、NVIDIAの発表で分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
メモリ最大128GB。手元でAIエージェントを動かすための部品
まずは、RTX Sparkの中身です。
・メモリは最大128GBで、計算の部品(CPU)と画像処理の部品(GPU)が同じメモリを共有する
・AIの計算の力は1ペタフロップス
・NVIDIAとMicrosoftは、RTX Sparkを積んだノートパソコンを10月16日に発売すると発表していた
日本向けのMicrosoftのサイトでは、RTX Sparkを積んだ「Surface Laptop Ultra」が、513,480円と表示されています。
初めて起動すると、AIエージェントを選んで入れる画面が出る
次に、AIエージェントまわりの準備です。
NVIDIAの発表によると、RTX Sparkのパソコンでは、次のような形で手元のAIエージェントを使い始められます。
・初めて起動すると「はじめに」の画面が出て、AIエージェントのアプリを選んで入れられる
・GitHub Copilot、Perplexity、Hermes、OpenClawなどのアプリが、RTX Sparkに合った手元のAIモデルと設定を勧め、数回のクリックで用意する
・エージェントは、Microsoftの仕組み(MXC)などで、パソコンのほかの部分から切り離した場所で動かせる。鍵やパスワードを守る機能も加わる
・手元のモデルとクラウドのモデルを、質問に応じて使い分けるしくみも用意する
・10月16日から、最初のエージェントの設定や、AIの秘書づくりの手順をまとめた案内を公開する
手元で動かすAIモデルとしては、NVIDIAの「Nemotron 3.5 Bolt」(24GBのメモリに収まるモデル)が10月15日に公開されています(Nemotron 3.5の記事)。
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PhotoshopやPremiereは、最大2倍速くなる見込み
ここで、仕事のソフトへの対応を見ておきます。
・AdobeのPhotoshop、Premiere、Substance 3Dを、RTX Sparkに合わせて作り直し、AIの機能、編集、色の調整、効果などが最大2倍速くなる見込み
・PhotoshopとPremiereのAIの機能の最適化は、試験版で使える。Substance 3Dは近く対応する
・配信や録画の映像を整えるNVIDIA Broadcastも新しい版になり、映像をなめらかにする効果などが加わった
・PythonやPyTorchなど、プログラムを作るための道具も、RTX Sparkで使えるようになった
仕事はどう変わるか:AIエージェントを「自分のパソコンで動かす」ことが、買ったその日から始められる
ここからは、公式の発表をもとにした僕の見方です。
今回の発売で変わるのは、AIエージェントの「始め方」だと考えています。
これまで、手元のパソコンでAIを動かすには、モデルを探し、入れて、設定する手間がありました。RTX Sparkのパソコンでは、最初の起動の画面からエージェントを選び、合ったモデルと設定が数回のクリックで用意されます。手元で動くので、社外に出したくない資料も、パソコンの中で扱えます。
ただし、50万円を超える価格は、だれもが気軽に買えるものではありません。今のところは、映像や画像の仕事でPhotoshopやPremiereを重く使い、あわせて手元でAIを動かしたい人に向いた機械だと考えています。
動画の編集や画像の仕事をしている個人事業主にとっても、パソコンを買い替える時期なら、編集の速さと手元のAIの両方を比べる材料になりそうです。
使う前に、確かめておきたいこともあります。
・日本での価格や構成は、各メーカーの日本向けのページで確かめる
・PhotoshopやPremiereの高速化は、まず試験版で提供される
・手元のAIモデルは、クラウドの最上位のモデルより正確さが劣ることがある。大事な仕事では答えを確かめる
まとめ:RTX Sparkのノートパソコンが発売。手元でAIエージェントを動かす時代が、買ったその日から始まる
NVIDIAの新しい部品「RTX Spark」を積んだノートパソコンが、10月16日に発売されました。最大128GBのメモリで手元のAIエージェントを動かせ、AdobeのPhotoshopやPremiereも最大2倍速くなる見込みです。
AIエージェントを、自分のパソコンで、買ったその日から動かせるようになった、というのがいちばん大きな変化です。
買い替えを考えるなら、ふだんの編集作業の速さと、手元でAIを動かす必要があるかを、あわせて検討するのがよさそうです。
出典
・NVIDIA「All Systems Go: Global PC App Ecosystem Ready for NVIDIA RTX Spark」(2026年10月13日) https://blogs.nvidia.com/blog/local-ai-rtx-spark-laptops-software-updates/
・Microsoft「Surface Laptop Ultra」(日本) https://www.microsoft.com/ja-jp/surface/devices/surface-laptop-ultra
