ChatGPTが仕事で何に使われているか、OpenAIが約100か国のデータを公開。国ごとに使い道が分かれ、上位10の仕事が占める割合は56.0%から51.1%に下がった
・OpenAIが2026年10月26日、ChatGPTが仕事でどう使われているかを、約100か国、165種類の仕事の活動に分けたデータを公開した。研究者がダウンロードして使える
・2025年1〜3月から2026年7〜9月までの、3か月ごとのデータ。教材づくり、マーケティングの文章づくり、プログラム作り、仕事のデータの分析など、どの活動にChatGPTが使われているかが分かる
・毎回データがそろう74か国では、最も多い10の活動が仕事のメッセージに占める割合が、2025年1〜3月の56.0%から2026年7〜9月の51.1%に下がった。国ごとに得意な使い道が分かれてきたとしている
OpenAIは2026年10月26日、ChatGPTの仕事での使われ方をまとめたデータを、研究者向けに公開しました。
AIが仕事をどう変えているのかは、多くの人が知りたいことですが、実際に何に使われているかのデータは多くありませんでした。今回のデータは、ChatGPTへの仕事のメッセージを、職業の世界で広く使われる「仕事の活動」の分類にあてはめたものです。
この記事では、OpenAIの発表で分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
165種類の「仕事の活動」に分けて集計
まずは、データの中身です。
OpenAIの発表によると、次のとおりです。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 対象 | 約100か国の、個人向けのChatGPTのプランでの仕事のメッセージ(法人向けのプランとCodexは含まない) |
| 分け方 | 米国の職業の情報の仕組み「O*NET」の、165種類の「仕事の活動」(Intermediate Work Activities) |
| 期間 | 2025年1〜3月から2026年7〜9月まで、3か月ごと |
| 使い方 | 国ごとの違いや、時期による変化を調べ、ほかの経済の指標と組み合わせられる |
国ごとに、使い道が分かれてきた
次に、分かったことです。
・毎回データがそろう74か国では、最も多い10の活動が、仕事のメッセージに占める割合は、2025年1〜3月の平均56.0%から、2026年7〜9月には51.1%に下がった
・OpenAIは、時間がたつにつれて、国ごとに得意な使い道が分かれ、違う国が違う種類の仕事に使うようになったとしている
・その理由は、国ごとの仕事の中身の違いや、AIの道具の使いやすさの違いかもしれないが、それを調べるのはこれからの研究の課題だとしている
また、米国の仕事全体の活動と比べると、ChatGPTの使われ方とは大きく違いました。米国の仕事の約43%は、物を運ぶ、車を運転する、といった、今回の分類に入らない活動が占めているためです。
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一人ひとりの会話は読んでいない
ここで、プライバシーの扱いを見ておきます。
・研究者が一人ひとりの会話を読むことはない。個人を特定できる情報を取り除いたあと、自動の仕組みでメッセージを分類する
・公開するのは、まとめた数字だけ。人数の少ない集まりの結果は出さず、個々のメッセージが分からないよう、統計の手法で数字にわずかなゆらぎを加えている
仕事はどう変わるか:AIの使い道が「みんな同じ」から「仕事ごとに違う」に広がる
ここからは、公式の情報をもとにした僕の見方です。
今回のデータで見えてきたのは、AIの使い道の「広がり方」だと考えています。
ChatGPTが出たばかりのころは、文章づくりや調べもののような、決まった使い方が中心でした。今回のデータでは、上位10の使い道への集中が少しずつ下がり、国ごとに違う仕事に使われるようになっています。AIが、だれもが同じように使う道具から、それぞれの仕事に合わせて使い道が分かれる道具になってきた、ということです。
自分の仕事でAIをどう使うかは、ほかの人の使い方をまねるだけでなく、自分の仕事の中身から考える時代になってきました。
1人で仕事を回している個人事業主にとっても、「みんなが使っている用途」より、自分の仕事で時間がかかっている作業から、AIの使い道を探すほうが効果が出やすそうです。
あわせて、知っておきたいこともあります。
・対象は、個人向けのプランでの仕事のメッセージ。会社で使う法人向けのプランやCodexは含まれていない
・データは研究者向けで、国ごとの違いの理由までは示していない
・日本のデータを見たいときは、公開されたデータの中で確かめる
まとめ:ChatGPTの仕事の使われ方を、約100か国のデータで公開。使い道は国ごとに分かれてきた
OpenAIは、ChatGPTが仕事でどう使われているかを、約100か国、165種類の仕事の活動に分けたデータを公開しました。上位10の使い道が占める割合は下がり、国ごとに違う仕事に使われるようになってきています。
AIの使い道が、みんなが同じように使う段階から、仕事ごとに分かれていく段階に入ってきた、というのがいちばん大きな変化です。
AIの使い方に迷ったら、ほかの人のまねより、まず自分の仕事でいちばん時間を取られている作業を書き出してみるのがよさそうです。
出典
・OpenAI「ChatGPT’s expanding world of work」(2026年10月26日) https://openai.com/index/chatgpt-expanding-world-of-work/
