GitHubの年次レポート「Octoverse 2026」。コードの送信は1年で179億回と2年分を超え、プルリクエストの40%超がAIエージェントから始まる
・GitHubが2026年10月28日、年次レポート「Octoverse 2026」を発表した。過去12か月で、開発者がGitHubにコードを送った回数は179億回で、2024年と2025年を合わせたより多かった
・9月時点で、プルリクエスト(変更の提案)の40%超が、AIエージェントへの指示から始まっている。3月は17%だった
・GitHubを使う開発者は2億2,500万人を超え、日本は715万人で世界5位。使われている言語は、TypeScriptが1位、Pythonが2位、JavaScriptが3位
GitHubは2026年10月28日、年次レポート「Octoverse 2026」を発表しました。
GitHubは、世界中の開発者がプログラムを保管し、一緒に作る場所です。このレポートは、1年のあいだに開発者がどう働いたかを、GitHubの中の数字でまとめたものです。今年の数字には、AIエージェントが開発の仕事を大きく変えたことが、はっきり表れています。
この記事では、GitHubの発表で分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
作業の量が、2年前の3倍に
まずは、全体の数字です。
GitHubの発表によると、次のとおりです。
| 数字 | 中身 |
|---|---|
| コードの送信(push) | 過去12か月で179億回。2024年と2025年を合わせたより多い |
| 変更の記録(commit) | 343億回。2年前の3倍を超える |
| 取り込まれた変更の提案 | 13億件で、2年前の3倍を超える。1日平均350万件 |
| 公開のプロジェクトへの貢献 | 25億回。前の年(11.2億回)の2倍を超える |
GitHubは、6月ごろに作業の量が急に増えたとしています。モデルの性能が上がり、AIエージェントが1回の作業だけでなく、何日もかけて進み具合を追いながら働けるようになり、手元のパソコンだけでなくクラウドでも働くようになった時期と重なるそうです。
AIエージェントとともに働くのが当たり前に
次に、AIエージェントの広がりです。
・9月時点で、変更の提案の40%超が、AIエージェントへの指示から始まっている。3月は17%だった
・今年作られたプロジェクトでは、AIエージェントの設定ファイルがあるプロジェクトの変更の記録は、ないプロジェクトの平均の8倍だった
・9月に、GitHub Copilotの利用者の61%が、2つ以上のモデルを使い分けていた
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日本の開発者は715万人で世界5位
ここで、国ごとの数字と言語を見ておきます。
| 国 | GitHubの開発者の数(2026年9月) |
|---|---|
| 米国 | 3,830万人 |
| インド | 3,200万人 |
| 中国 | 1,240万人 |
| ブラジル | 1,020万人 |
| 日本 | 715万人 |
使われている言語は、TypeScriptが1位、Pythonが2位、JavaScriptが3位で、前の年と同じ順番でした。最も伸びた言語の仲間(TypeScript、Python、Rust)は、取り込まれた変更の提案にAIが関わった割合も最も高く、約40〜44%でした。
仕事はどう変わるか:開発の仕事が「書く」から「指示して確かめる」になる
ここからは、公式の情報をもとにした僕の見方です。
今回のレポートで見えてきたのは、開発の仕事の「始まり方」の変化だと考えています。
変更の提案の40%超がAIエージェントへの指示から始まる、ということは、開発者の仕事の最初の一手が、自分でコードを書くことから、AIに何を作るかを伝えることに変わってきたということです。GitHubも、AIが返してきたものを確かめることが、開発者が形を整える方法になったとしています。仕事の中心が「書く」から「指示して、確かめる」へ移っています。
この流れは、プログラムの世界だけでなく、文章や資料づくりにも広がっていきそうです。
外部の会社に、自分のサイトやアプリの開発を頼んでいる個人事業主にとっても、開発の速さが上がる一方で、できあがったものを確かめる大切さが増している、と知っておくと、頼み方を考えやすくなります。
あわせて、知っておきたいこともあります。
・数字は、GitHubの中で見えた活動にもとづくもの。GitHubを使っていない開発は含まれない
・作業の量が増えたことと、品質が上がったことは別の話。AIが作ったものを人が確かめる仕組みが要る
・言語の順位は、GitHubで貢献した人の数にもとづく
まとめ:GitHubの作業の量は2年前の3倍に。開発はAIエージェントへの指示から始まる時代へ
GitHubのOctoverse 2026では、コードの送信が1年で179億回と、2年分を合わせたより多くなりました。変更の提案の40%超がAIエージェントへの指示から始まり、日本の開発者は715万人で世界5位です。
開発の仕事が、自分で書くことから、AIに指示して、返ってきたものを確かめることへ移ってきた、というのがいちばん大きな変化です。
AIに仕事を任せている人は、返ってきたものを確かめる手順を、作業の一部としてきちんと決めておくのがよさそうです。
出典
・GitHub Blog「Octoverse: Commits, pushes, reach new highs in 2026 as developers build with agents」(2026年10月28日) https://github.blog/news-insights/octoverse/octoverse-commits-pushes-reach-new-highs-in-2026-as-developers-build-with-agents/
