【本心から望む】
「人間は自分が考えているような人間になる」
これは人間開発の神様と呼ばれたアール・ナイチンゲールの言葉である。
これはすべての人に当てはまる言葉である。
自分の現状を振り返り、この言葉に納得できる方とできない方がいることだろう。
納得できる方は、この言葉の真の意味を理解し行動している。
納得できない方は、
「こんな人生は望んでいない。」
とか
「イメージと全然違う。」
など、現状に納得できないことがあることだろう。
では、現在納得できない状況にあるとする。
その現状に至るまで、人生で様々な選択をしてきたことと思う。
・進学する学校
・就職する企業
・起業する内容
・配偶者
・付き合う人達
・住む場所
等々
これらの全て自分で選択してきたはずだ。
もしかしたら、
「自分で選択していない。決めたのは親だ。」
とか
「他に選択肢が無かったのだ。」
などと思う方もいるかもしれない。
幼少の頃であれば仕方がない部分もある。
物心もつかない頃は、親などの選択に任せるほかはない。
しかし成長してからは他人が選択したものというのは一つもない。
望む選択でなかったとしても、最終的に状況を受け入れ、選択したのは自分なのだ。
その今までの選択の結果が今の自分を作り出している。
もし現在が望む状況にないと思っているとする。
このような場合、実は現状の方が望んでいると「思い込んでいる」状況より自分にとって都合が良いと本心では思っているものだ。
例えば
お金持ちになりたいと思ってはいるが、手に入れるための努力をするぐらいなら貧乏のままで良いと思っている。
とか、
ダイエットしてやせた体を手に入れたいと思ってはいるが、食べたいものを我慢するぐらいなら太っている方が良いと思っている。
等というように、本心では逆のことを望んでいる。
望んでいることが車のアクセルだとしたら、本心がブレーキという関係だ。
アクセルを踏んでもブレーキも同時にかけているから前に進むことができない。
本当に現状を変え、納得できる人生にしたいのであれば、最初にやることは「本心から望む」ことだ。
思い込みではなく、心の底から望むことは現実化する方向に動き出す。
心の底から望むことによりブレーキが外れ、望む状況に向け前進することができるのだ。
そして
「人間は自分が考えているような人間になる」
のだ。
本心から望んでいることが現実化する。
このことを知ることで自分の選択に責任を持ち、自立した人生を歩むことができる。