ChatGPTに、ノートの写真から暗記カードやクイズを作る機能が登場。10代向けには、大学出願の計画を助ける機能も近く追加
・OpenAIが2026年10月7日、ChatGPTの学習向けの新しい機能を発表した。ノートを何ページも続けて撮影して1つのPDFにまとめる機能(iPhone)と、暗記カード(フラッシュカード)、対話型のクイズが加わる
・10代向けの「ChatGPT for Teens」には、大学出願の締め切りや手続きを1つの計画にまとめる「College Planner」を近く追加する。まずは米国の高校生が対象
・OpenAIによると、10代の利用時間は1日平均15分未満。ボストン小児病院の研究所と組み、10代の声をAIの設計に生かす取り組みも支援する
OpenAIは2026年10月7日、ChatGPTの学習に関わる新しい機能と、10代の利用者についての取り組みを発表しました。
ChatGPTには、18歳未満と判断されたアカウントに自動で当てはまる「ChatGPT for Teens」という設定があります。今回の発表は、この設定を入れてから分かったことと、勉強や進学の準備に使える新しい機能をまとめたものです。
この記事では、OpenAIの発表で分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
ノートの写真から、暗記カードとクイズを作れる
まずは、新しい学習の機能を見ていきます。
OpenAIの発表によると、生徒や学生から、ノートを撮影してChatGPTに送るだけで何時間もかかることがある、という声が寄せられていました。そこで、次の機能が加わります。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 続けて撮影 | ノートを何ページも続けて撮影すると、自動で1つのPDFにまとめてChatGPTに送る。iPhoneで使え、Androidは準備中 |
| 暗記カード | ノートを送るか、テーマを選ぶと、復習用のカードを作る。覚えたカードに印を付ける、間違えたカードに戻る、順番を入れ替える、といったことができる。カードは保存され、続きから再開できる |
| クイズ | ノートを送ると、対話型のクイズに変えられる。クイズを作ってほしいという意図を、ChatGPTがより正しく読み取るようになった |
暗記カードは、決まった時間に練習するよう、ChatGPTに予定を組ませることもできます。
大学出願の計画をまとめる「College Planner」は、まず米国から
次に、10代向けの新しい機能です。
発表によると、米国では毎週、数十万人の10代が、大学進学の計画にChatGPTを使っています。そこで、ChatGPT for Teensに「College Planner」を近く追加します。
・志望する大学ごとの出願の条件、締め切り、やること、学費の支援の手続きを、1つの計画にまとめる
・進み具合を更新し、予定表で先の見通しを立てられる
・どの大学を選ぶかという、本人が向き合うべきことを代わりに決めるものではない
まずは米国で、4年制の大学への進学を考えている高校生を対象に提供します。今後は、ほかの国や、ほかの種類の学校にも広げる予定としています。
スポンサーリンク
10代の利用は1日平均15分未満。3時間を超えて使い続ける人は2%未満
ここで、OpenAIが示した10代の利用の数字を見ておきます。
・10代がChatGPTを使う時間は、1日平均15分未満
・3時間を超えて続けて使う10代は、2%未満
・休憩をうながす知らせが出た会話の半分近くで、5分以内に休憩するか、会話を終えていた
・ある1週間には、120万人近くの10代が、数学や理科を理解するための図を使った表示を利用した
また、OpenAIは今後3年間、ボストン小児病院の研究所と、その学生の委員会を支援します。10代の参加者がAIの道具を試し、安全の初期設定や、保護者向けの設定などについて、開発者に提言をまとめるとしています。
仕事はどう変わるか:資格や研修の「覚える作業」の準備をAIに任せられる
ここからは、公式の発表をもとにした僕の見方です。
今回の機能で変わるのは、覚えるための教材の「作り方」だと考えています。
暗記カードやクイズは、作るのに手間がかかります。その手間のせいで、「読むだけ」の勉強になりがちです。ノートや資料を撮影するだけでカードとクイズができるなら、作る時間を、覚える時間に回せます。
これは、学生だけの話ではありません。資格の勉強、新しい仕事の決まりごと、商品の知識など、大人にも「覚える作業」はたくさんあります。
資格の試験に向けて勉強している個人事業主や、新しく入った人に仕事の手順を覚えてもらいたい人にとっても、手持ちの資料から練習問題を作る使い方ができそうです。
使う前に、確かめておきたいこともあります。
・今回の発表は、10代の学びを中心にまとめたもの。暗記カードなどの機能が、どのプランや年代で使えるかは、発表に細かく書かれていない。自分の画面で確かめる
・続けて撮影する機能は、今のところiPhoneが対象
・College Plannerは、まず米国の高校生が対象。日本での提供は、発表に書かれていない
・AIが作ったカードやクイズには、誤りが混じることがある。元のノートや資料と見比べて使う
まとめ:ChatGPTにノートから暗記カードやクイズを作る機能。覚えるための準備の手間が減る
OpenAIは、ノートを続けて撮影してまとめる機能、暗記カード、クイズをChatGPTに加え、10代向けには、大学出願の計画をまとめるCollege Plannerを、まず米国で近く追加します。
暗記カードやクイズを作る手間が減り、その時間を覚えることに使えるようになるのが、いちばん大きな変化です。
覚えたい資料が手元にあるなら、まずは数ページを送って、暗記カードを作ってみるのがよさそうです。
出典
・OpenAI「10 代の学び、将来の計画、AI の未来づくりを支援」(2026年10月7日) https://openai.com/ja-JP/index/teens-learn-and-plan/
