ChatGPTが音声ファイルの読み込みに対応。会議の録音を送るだけで、文字起こしと要約、決まったことの整理までできる
・ChatGPTで、音声ファイルを会話に添付できるようになった。録音の文字起こし、要約、内容についての質問ができる。使えるのは有料プランと、Enterpriseを含む職場向けのプランで、無料版は対象外
・対応する形式は、MP3、M4A、WAV、AAC、FLACなど。1つのファイルは512MBまで。動画として扱われるファイルは、音声としては送れない
・OpenAIは、文字起こしには誤りが含まれることがあり、話している人の区別も正確でない場合があるとしている。大事な内容は、元の録音と照らし合わせる
ChatGPTで、音声ファイルをそのまま読み込めるようになりました。OpenAIのヘルプページが2026年10月上旬に更新され、文書や画像と並んで、音声の添付についての説明が加わっています。
これまで、会議やインタビューの録音をChatGPTに扱わせるには、別の道具で文字に起こしてから、その文章を貼り付ける必要がありました。これからは、録音のファイルを会話に添付して、「要約して」と頼むだけで済みます。
この記事では、OpenAIのヘルプページで分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
録音を添付して、文字起こしや要約を頼める
まずは、何ができるのかを見ていきます。
OpenAIのヘルプページによると、音声ファイルを添付すると、次のようなことを頼めます。
・録音を文字に起こし、その内容について続けて質問する
・会議の録音を要約し、決まったこと、まだ決まっていないこと、次にやることをまとめる
・録音の内容について質問する(例:「発売の期限について、どんな発言がありましたか?」)
・インタビューや講義から、条件、例、大事な点を抜き出す
・録音から、整理されたメモ、会議のまとめ、お礼や確認のメールの下書きを作る
使えるのは有料プラン。無料版は対象外
次に、誰が使えるのかです。
ヘルプページには、次のように書かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使えるプラン | ChatGPTの有料プランと、Enterpriseを含む職場向けのプラン |
| 無料版 | 今のところ、音声の添付は使えない |
| 対応する形式 | WAV、MP3/MPEG、OGG/OGA、PCM、FLAC、AAC、M4A、音声だけのWebMとMP4 |
| ファイルの大きさ | 1つ512MBまで |
使える機能は、職場の設定、地域、アプリの版、選んだモデルによって変わる場合があるとしています。
動画として扱われるWebMやMP4のファイルは、音声としては送れません。動画の録画から使いたいときは、先に音声だけを取り出す必要があります。
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文字起こしには誤りが混じる。長い録音は途中で止まることも
ここで、注意点を見ておきます。
OpenAIは、ヘルプページで次の点を挙げています。
・文字起こしには誤りが含まれることがあり、話している人の区別も正確でない場合がある。大事な内容は、元の録音と照らし合わせる
・音声を理解する力や、文字起こしの力は、言語によって違う場合がある
・長い録音は、短い区間に分けて処理されることがある。処理は必ず終わるとはかぎらず、とても長い録音では、時間切れになる場合がある
仕事はどう変わるか:会議や打ち合わせの「あとのまとめ」を、録音を送るだけで済ませられる
ここからは、公式の情報をもとにした僕の見方です。
音声ファイルへの対応で変わるのは、打ち合わせのあとの「まとめ方」だと考えています。
打ち合わせのあと、メモを見返して、決まったことと宿題を整理し、相手に確認のメールを送る。この作業は、打ち合わせそのものと同じくらい時間がかかることがあります。録音を1つ送るだけで、文字起こし、要約、宿題の一覧、メールの下書きまで続けて作れるなら、打ち合わせの最中は、メモを取るより話を聞くことに集中できます。
お客様との打ち合わせや取材が多い個人事業主にとっても、スマホで録った音声をそのまま送って、議事録と確認のメールの下書きを作る、という流れが組めそうです。
使う前に、確かめておきたいこともあります。
・録音する前に、相手に「録音して、AIでまとめに使う」と伝えて、了解をもらう
・お客様の名前や契約の内容が入った録音を送る前に、自分のプランで、会話がAIの学習に使われる設定になっていないかを確かめる(学習に使わせない設定の記事)
・日本語の録音で、どのくらい正しく文字に起こせるかは、短い録音で先に試す
・数字、日付、人の名前は、聞き間違いが起きやすい。まとめを相手に送る前に、元の録音で確かめる
まとめ:ChatGPTが音声ファイルに対応。録音を送るだけで、文字起こしからまとめまで
ChatGPTの有料プランで、音声ファイルを会話に添付できるようになりました。録音の文字起こし、要約、決まったことの整理、メールの下書きまで頼めます。1つのファイルは512MBまでで、無料版は対象外です。
打ち合わせのあとのまとめを、録音を1つ送るだけで始められるようになるのが、いちばん大きな変化です。
有料プランを使っているなら、まずは短い録音で、日本語がどのくらい正しく起こされるかを試してみるのがよさそうです。
出典
・OpenAI ヘルプセンター「ChatGPT へのファイルと音声のアップロード」 https://help.openai.com/ja-jp/articles/8555545-uploading-files-and-audio-to-chatgpt
