ChatGPTの広告が89か国に広がり、広告を出した企業は10万社を超えた。日本でも、自分で広告を申し込める
・OpenAIが2026年10月21日、ChatGPTの広告を新たに26か国に広げ、合わせて89か国で出せるようにしたと発表した。広告を始めて約8か月で、10万を超える広告主が使った
・広告が表示されるのは、無料プランとGoプランだけ。Plus、Pro、Enterpriseには表示されない。会話の中身は広告主に渡さず、利用者のデータも売らないとしている
・OpenAIのヘルプでは、日本は広告を自分で申し込める国に入っている。日本向けの広告のページでは、初めての広告主向けの特典も案内している
OpenAIは2026年10月21日、ChatGPTの広告を新たに26か国に広げたと発表しました。
ChatGPTは毎週12億人を超える人に使われていて、何を買うか、どれを選ぶかを相談する場にもなっています。OpenAIは、その相談の場面で、関連する商品やサービスを広告として紹介できるようにしてきました。今回の拡大で、広告を出せる国は89か国になります。
この記事では、OpenAIの発表で分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
89か国に広がり、広告主は10万社を超えた
まずは、拡大の中身を見ていきます。
OpenAIの発表によると、次のとおりです。
・広告を始めてから約8か月で、10万を超える広告主がChatGPTで広告を出した
・今回、中南米の14か国(アルゼンチン、チリ、コロンビア、ペルーなど)のほか、ナイジェリア、南アフリカ、セルビア、ウクライナ、カンボジア、バングラデシュ、パキスタンなどに広げた
・これで、広告を出せる国は合わせて89か国になった
・広告主は、技術の提携先を通すか、広告の管理画面(Ads Manager)から自分で申し込める
日本でも、自分で広告を申し込める
次に、日本での扱いです。
OpenAIのヘルプの「Ads Manager Availability」では、国ごとに、広告を自分で申し込めるかが示されています。日本は「Available(申し込める)」と表示されています。
日本向けの広告のページ(ads.openai.com)では、ChatGPTの広告が初めての広告主に向けて、「広告に3万5,000円を使うと、3万5,000円分の広告のクレジットを渡す」という特典を案内しています。細かい条件は、申し込みの前にページで確かめる必要があります。
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広告が出るのは無料とGoだけ。回答には影響させないとする
ここで、利用者から見た広告の扱いを見ておきます。
OpenAIは、広告について次の原則を示しています。
| 原則 | 中身 |
|---|---|
| 表示されるプラン | 無料とGoだけ。Plus、Pro、Enterpriseには表示しない |
| 会話の扱い | 会話の中身は広告主に渡さない。利用者のデータは売らない |
| 見分けやすさ | 広告ははっきり「広告」と示し、ChatGPTの答えとは分けて表示する |
| 答えへの影響 | 広告は、ChatGPTの答えの中身に影響させない |
OpenAIは、広告の収入が、無料や安い料金でChatGPTを使えるようにすることを支えているとしています。今後は、広告の形式や目的、買い方、効果の測り方を増やしていく予定です。
仕事はどう変わるか:「AIに相談している瞬間」に、自分のお店を紹介できるようになる
ここからは、公式の発表をもとにした僕の見方です。
今回の拡大で変わるのは、ネットでの「お客様との出会い方」だと考えています。
これまでのネット広告は、検索した言葉や、見たページをもとに表示されてきました。ChatGPTでは、利用者が「来週の旅行で、子ども連れでも行ける店は」のように、条件を細かく話しながら選んでいきます。その相談の流れに合った広告が出せるので、まさに選んでいる最中の人に、お店や商品を知ってもらえます。
一方で、AIへの信頼を損なわないよう、広告は答えとはっきり分けて表示されます。広告を出す側にとっても、相談の内容に本当に合う商品でなければ、選ばれにくい場所だと考えています。
ネットでお店や教室を開いている個人事業主にとっても、検索広告やSNS広告に加えて、ChatGPTの広告を、少ない予算で試してみる選択肢が増えました。
あわせて、知っておきたいこともあります。
・広告が表示されるのは、無料とGoのプランだけ。お客様の多くが有料のプランを使っている業種では、届く人が限られる
・日本向けの特典の条件や期間は、広告のページで確かめる
・広告の効果は、業種や商品で大きく変わる。少ない予算から試し、結果を見て続けるかを決める
まとめ:ChatGPTの広告が89か国に。日本でも、AIへの相談の場面にお店を紹介できる
OpenAIは、ChatGPTの広告を新たに26か国に広げ、89か国で出せるようにしました。広告主は10万社を超え、日本でも広告の管理画面から自分で申し込めます。広告は無料とGoのプランだけに表示され、答えには影響させないとしています。
AIに相談しながら選んでいる人に、お店や商品を紹介できる場所が、日本でも身近になってきた、というのがいちばん大きな変化です。
興味がある人は、少ない予算から試し、どんな相談の場面で表示されるかを確かめてみるのがよさそうです。
出典
・OpenAI「ChatGPT Ads expands to 26 new countries as over 100,000 advertisers have used the platform」(2026年10月21日) https://openai.com/index/chatgpt-ads-expands-26-new-countries/
・OpenAI Help Center「Ads Manager Availability」 https://help.openai.com/en/articles/20001245-chatgpt-ads-availability
・OpenAI Ads(日本) https://ads.openai.com/ja-JP
