職場で孤立したとき「小さな親切」を続ければ自分を責めずに味方を見つけられる!孔子の対策を紹介
職場で、なんとなく自分だけが浮いている気がする。
周りの人たちは楽しそうに話しているのに、自分には声がかからず、孤立しているのは自分が悪いのではと考えてしまう。
そんなふうに、職場で居場所がないように感じることはありませんか?
職場で孤立したときは、自分にできる「小さな親切」を毎日続けることで、自分を責めずに、少しずつ味方を見つけられます。
なぜなら、職場の人間関係は、大きな出来事よりも、毎日の小さなやりとりの積み重ねで作られていくから。
実はこの考え方、約2500年前の中国の古典『論語』に書かれているもの。
孔子は、正しい行いを続ける人は決して孤立せず、きっと理解してくれる人が現れる、と語っていました。
その言葉が、職場での孤立に悩むときの大きなヒントになります。
この記事を読むとわかること
- 職場で孤立したときに、自分が悪いと考えてしまう理由
- 『論語』に書かれた「徳は孤ならず、必ず隣有り」という言葉
- 小さな親切を続けて、職場で少しずつ味方を見つける方法
この記事を読めば、自分を責める気持ちから抜け出し、職場で落ち着いて過ごせるようになります。
職場で孤立するのは、自分が悪いからではなく関わるきっかけが少ないから

職場で孤立していると感じると、「自分の何がいけなかったのか」と考えてしまいます。
それだけ、周りの人との関係を大切に思っているからです。
でも、職場で孤立する理由は、あなたが悪いからとは限りません。
多くの場合、周りの人と関わるきっかけが、たまたま少なくなっているだけなのです。
ここでは、職場で孤立していると感じてしまう理由を見ていきます。
孤立のきっかけは、自分ではどうにもならないことも多い
職場で孤立を感じるきっかけは、さまざまです。
・異動や転職で、すでにできあがった人間関係の中に入った
・席や担当の仕事が、周りの人と離れている
・周りの人が忙しく、話をする余裕がない
どれも、自分の性格や行いとは関係なく起こることです。
関わるきっかけが少なければ、誰でも職場で浮いているように感じてしまうのです。
「自分が悪い」と考えるほど、人と関わるのが怖くなる
孤立していると感じると、こんな考えが浮かんできます。
・何か気に障ることを、言ってしまったのかもしれない
・自分は、周りから嫌われているのかもしれない
・話しかけても、迷惑がられるだけかもしれない
こうした考えが続くと、人に話しかけることが、どんどん怖くなります。
話しかけないから、関わるきっかけがさらに減り、ますます孤立しているように感じてしまうのです。
では、この流れをどう変えればいいのか。
そのヒントが、約2500年前の『論語』の、短い言葉の中にあります。
論語に学ぶ|正しい行いを続ける人は、孤立したままにはならない

『論語』は、約2500年前の中国の思想家・孔子と、その弟子たちの言葉をまとめた本です。
孔子は、生きている間、多くの国を回りながら、自分の考えを受け入れてくれる人を探し続けました。
受け入れられずに、つらい思いをしたことも、一度や二度ではありませんでした。
ここでは、そんな孔子が語った、孤立に悩む人を励ます言葉を紹介します。
「徳は孤ならず、必ず隣有り」
孔子は、こう語っています(里仁篇)。
> 徳は孤ならず、必ず隣有り。
今の言葉にすると、こういう意味です。
正しい行いを続ける人は、決して孤立しない。
きっと、近くに理解してくれる人が現れる。
ここでいう「徳」は、特別な才能のことではありません。
人を思いやったり、誠実に仕事をしたりといった、毎日の正しい行いのことです。
毎日の行いは、周りの人が見ている
孔子の言葉からわかるのは、毎日の正しい行いは、すぐには気づかれなくても、周りの人の目に届いているということです。
孤立しているように感じるときでも、職場の人は、あなたの仕事ぶりや振る舞いを見ています。
誠実な行いを積み重ねていれば、それに気づいて、声をかけてくれる人がきっと現れるのです。
大切なのは、自分を責めることではなく、自分にできる正しい行いを続けること。
ここからは、孔子の考え方を、職場で孤立したときに使える手順にして紹介していきます。
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職場で孤立したとき「小さな親切」を続ければ自分を責めずに味方を見つけられる

職場で孤立したときに必要なのは、無理をして輪の中に入ることではありません。
自分にできる小さな親切を、毎日1つずつ続けることです。
小さな親切は、関わるきっかけを、自分から少しずつ増やしてくれます。
それでは、4つの手順に分けて紹介します。
手順1:自分にできる「小さな親切」を書き出す
まず、職場で自分にできる小さな親切を、思いつくまま書き出します。
・朝、自分から「おはようございます」とあいさつする
・誰かが運んでいる荷物を、さっと手伝う
・頼まれた仕事を、約束より少し早く仕上げる
・ゴミを出したり、共用の場所を片づけたりする
どれも、話すのが得意でなくてもできることです。
大切なのは、相手の負担にならない、ささやかなことを選ぶことです。
手順2:1日に1つ、小さな親切をする
書き出したことの中から、1日に1つ、実際にやってみます。
・月曜日は、自分から先にあいさつする
・火曜日は、コピー用紙の補充をしておく
・水曜日は、困っていそうな人に「何か手伝いましょうか」と声をかける
1日に1つなら、無理なく続けられます。
孔子の言う「徳」は、こうした毎日の小さな行いの積み重ねなのです。
手順3:相手の反応を、期待しすぎない
小さな親切をしても、すぐに相手の態度が変わるとは限りません。
・あいさつを返してもらえなくても、気にしない
・手伝ったことに気づかれなくても、それでいい
・「やってあげたのに」と思いそうになったら、自分のためにやったと考える
反応を期待しすぎると、返ってこなかったときに、また自分を責めてしまいます。
親切は、相手を変えるためではなく、自分が誠実でいるためにするものなのです。
手順4:声をかけてくれた人を、大切にする
小さな親切を続けていると、少しずつ、声をかけてくれる人が現れます。
・あいさつを返してくれるようになった人
・「ありがとう」と言ってくれた人
・仕事の話を、少ししてくれるようになった人
そうした人がいたら、その人との関わりを大切にします。
職場の全員と仲良くなる必要はありません。
1人でも理解してくれる人がいれば、職場の居心地は大きく変わるのです。
孤立している時期を耐えるための、孔子のもう1つの考え方

小さな親切を続けても、味方が見つかるまでには時間がかかることがあります。
孤立している時期をどう過ごすかで、そのあとの人間関係も変わってきます。
孔子は、厳しい時期の過ごし方について、短いたとえを残しています。
ここでは、孤立している時期を耐えるための、孔子の考え方を紹介します。
「歳寒くして、然る後に松柏の後に彫むを知る」
孔子は、こう語っています(子罕篇)。
> 歳寒くして、然る後に松柏の後に彫むを知るなり。
寒い冬が来て、ほかの木々の葉が落ちたあとで、初めて、松や柏(ひのき)が最後まで緑の葉を落とさないことがわかる、という意味です。
暖かい季節には、どの木も同じように青々としていて、違いはわかりません。
厳しい季節になって初めて、本当に強い木が見えてくるのです。
職場で孤立している時期は、心にとって冬のような季節です。
その時期にも誠実な行いを続けた人の姿は、周りの人の心に、しっかりと残っていきます。
まとめ:職場で孤立したときは「小さな親切」を続けてみよう!

最後に、この記事のポイントをまとめます。
職場で孤立するのは、自分が悪いからではなく関わるきっかけが少ないから
異動や席の場所、周りの忙しさなど、孤立のきっかけは自分ではどうにもならないことも多いものです。
「自分が悪い」と考えるほど、人と関わるのが怖くなってしまいます。
孔子は「徳は孤ならず、必ず隣有り」と語った
正しい行いを続ける人は、決して孤立しない。
毎日の誠実な行いは、すぐには気づかれなくても、周りの人の目に届いています。
小さな親切を書き出し、1日1つ続けて、声をかけてくれた人を大切にする
自分にできる小さな親切を書き出す。
1日に1つ、小さな親切をする。
相手の反応を、期待しすぎない。
声をかけてくれた人を、大切にする。
職場で孤立していると感じる時期は、誰にでも訪れます。
あなたが、自分を責めることなく、職場で少しずつ味方を見つけていけることを、心から応援しています。
同じように仕事に悩むときに役立つ記事です。


『論語』を読んでみたいあなたへ
この記事で紹介した言葉は、どれも『論語』に収められています。
全文を訳した、訳者の違う2冊があります。
参考文献
- 『論語』里仁篇「德不孤,必有鄰」、子罕篇「歲寒,然後知松柏之後彫也」(原文:Wikisource「論語(漢文叢書)」https://ja.wikisource.org/wiki/論語_(漢文叢書))
