転職活動に疲れたとき「今日の1つ」に絞れば最後まで続けられる!ローマ皇帝の対策を紹介
転職活動を始めて、もう何か月もたつ。
応募しては断られ、面接に行っては結果を待つ毎日に、気持ちも体もすり減ってしまった。
そんなふうに、終わりの見えない転職活動に疲れてしまうことはありませんか?
転職活動に疲れたときは、やることを「今日の1つ」に絞ることで、最後まで続けられます。
なぜなら、転職活動の疲れの多くは、この先の長い道のりを一度に考えてしまうことから生まれているから。
実はこの考え方、約1850年前のローマ皇帝マルクス・アウレリウスが、自分のために日記に書き残したもの。
皇帝は、この先に起こりそうな苦労をまとめて考えず、今の1つだけを見よ、と自分に言い聞かせていました。
その言葉が、長引く転職活動を乗り切るための大きなヒントになります。
この記事を読むとわかること
- 転職活動が長引くほど、疲れが大きくなっていく理由
- ローマ皇帝が日記に書いた「今の1つだけを見る」という考え方
- やることを「今日の1つ」に絞って、転職活動を続ける方法
この記事を読めば、転職活動の疲れに押しつぶされず、自分のペースで最後まで進めるようになります。
転職活動に疲れるのは、この先の道のりを一度に考えてしまうから

転職活動に疲れるのは、当たり前のことです。
今の仕事を続けながら、書類を書き、面接の準備をし、結果を待つ。
それだけで、毎日の負担は大きく増えています。
ただ、疲れをいちばん大きくしているのは、目の前の作業そのものではありません。
「あと何社受ければいいのか」「いつまで続くのか」と、この先の道のりを一度に考えてしまうことなのです。
ここでは、転職活動が長引くほど、疲れが大きくなっていく理由を見ていきます。
断られるたびに、気持ちが少しずつすり減っていく
転職活動では、うまくいかないことが続くのが普通です。
・書類を送っても、返事が来ない
・面接まで進んでも、最後で断られる
・何度も同じ自己紹介をして、自分が何をしたいのかわからなくなる
1つひとつは小さな出来事でも、重なるうちに、気持ちは少しずつすり減っていきます。
断られるたびに、自分そのものを否定されたような気持ちになってしまうのです。
「あと何社」「いつまで」を考えるほど、動けなくなる
疲れてくると、頭の中にこんな考えが浮かびます。
・このまま、どこにも決まらなかったらどうしよう
・あと何社受ければ、終わるのだろう
・今の仕事を続けながら、いつまでこれを続けられるのだろう
先のことをまとめて考えると、やるべきことが山のように大きく見えてきます。
山が大きく見えるほど、最初の一歩が重くなり、動けなくなってしまうのです。
では、終わりの見えない道のりを、どう歩けばいいのか。
そのヒントを、約1850年前のローマ皇帝が、自分の日記に書き残しています。
ローマ皇帝に学ぶ|この先の苦労をまとめて考えず、今の1つだけを見る

マルクス・アウレリウスは、161年から180年までローマ帝国を治めた皇帝です。
皇帝の治世には、国境での長い戦争や、帝国じゅうに広がった疫病が続きました。
いつ終わるともわからない苦労を抱えながら、皇帝は自分に言い聞かせる言葉を日記に書き続けました。
ここでは、終わりの見えない毎日の中で、皇帝が自分にかけていた言葉を紹介します。
「人生の全体を考えて、心を乱すな」
マルクス・アウレリウスは、『自省録』第8巻に、こう書いています(訳は筆者によるもの)。
> 人生の全体を考えて、心を乱すな。この先に起こりそうな苦労を、一度にまとめて思い浮かべるな。そうではなく、そのつど自分に問え。「この中に、耐えられないほどのものがあるだろうか」と。
さらに皇帝は、こう続けています。
自分を苦しめるのは、未来でも過去でもなく、今だけだ。
そして今は、区切ってしまえば、ほんのわずかなものになる、と。
この先の苦労をまとめて見れば、とても耐えられないように思えます。
でも、今目の前にある1つだけを見れば、それは耐えられないほどのものではない、というのです。
「未来のことに心を乱されるな」
皇帝は、『自省録』第7巻にも、こう書いています(訳は筆者によるもの)。
> 未来のことに心を乱されるな。必要があれば、今のことに向き合っているのと同じ理性を携えて、その時にたどり着くのだから。
まだ来ていない面接や、まだ出ていない結果のことを、今から心配する必要はありません。
その時が来たら、今と同じように、目の前のことに向き合えばいいのです。
ここからは、皇帝の考え方を、転職活動に疲れたときに使える手順にして紹介していきます。
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転職活動に疲れたとき「今日の1つ」に絞れば最後まで続けられる

転職活動を続けるために必要なのは、気合いを入れて一気に進めることではありません。
毎日やることを「今日の1つ」に絞り、それ以外は考えない日を作ることです。
1つだけなら、疲れている日でも手をつけられます。
それでは、4つの手順に分けて紹介します。
手順1:転職活動でやることを、すべて書き出す
まず、転職活動でやらなければならないことを、思いつくまま書き出します。
・求人を探す
・応募書類を直す
・面接の日程を決める
・面接で話すことを準備する
・結果の連絡に返事をする
頭の中にあるうちは、やることが1つの大きなかたまりに見えます。
書き出すことで、1つずつ取り出せる大きさに分けられます。
手順2:その中から「今日の1つ」を選ぶ
書き出したことの中から、今日やることを1つだけ選びます。
・今日は、気になる求人を2件だけ保存する
・今日は、職務経歴書の1段落だけ直す
・今日は、明日の面接で話すことを3行だけ書く
選ぶのは、30分ほどで終わる小さなことにします。
皇帝の言うとおり、区切ってしまえば、今日やることはほんのわずかなものになるのです。
手順3:「今日の1つ」が終わったら、その日の転職活動は終わりにする
今日の1つが終わったら、その日はもう転職活動のことを考えません。
・終わったら、求人サイトを閉じる
・結果のメールは、決めた時間にだけ確かめる
・残りの時間は、休むことや好きなことに使う
疲れているときに、あれもこれもと続けると、次の日に動けなくなります。
1日の終わりを自分で決めることで、明日もまた動ける力が残るのです。
手順4:週に1回だけ、全体を見直す
全体のことを考えるのは、週に1回だけと決めます。
・日曜日の夜に、手順1の紙を見直す
・応募した数、進んでいる会社、来週やることを確かめる
・来週の「今日の1つ」を、だいたい決めておく
全体を考える時間を決めておけば、ふだんの日は目の前の1つに集中できます。
「あと何社」と考えて疲れる時間が、ぐっと減っていきます。
断られて落ち込んだときの、ローマ皇帝のもう1つの考え方

「今日の1つ」を続けていても、不採用の知らせが届けば、やはり気持ちは落ち込みます。
そんなときは、断られたことをどう受け止めるかが大切です。
皇帝は、人生の全体を考えるなと書いた同じ節の中で、もう1つ大切なことを書いています。
ここでは、断られて落ち込んだときの、皇帝の考え方を紹介します。
「この中に、耐えられないほどのものがあるだろうか」と問う
マルクス・アウレリウスは、苦しいことがあるたびに、「この中に、耐えられないほどのものがあるだろうか」と自分に問え、と書いています。
そして、そう問われれば、恥ずかしくて「ある」とは言えないだろう、とも書いています。
不採用の知らせは、たしかにつらいものです。
でも、その知らせ1通だけを取り出して見れば、自分のすべてが否定されたわけではありません。
その会社と、今回は縁がなかった。
それだけのことなのです。
断られた日は、それ以上のことを考えずに、早めに休む。
そして次の日に、また「今日の1つ」に戻る。
その繰り返しが、転職活動を最後まで続ける力になるのです。
まとめ:転職活動に疲れたときは「今日の1つ」に絞ってみよう!

最後に、この記事のポイントをまとめます。
転職活動に疲れるのは、この先の道のりを一度に考えてしまうから
断られることが続くと、気持ちは少しずつすり減っていきます。
「あと何社」「いつまで」と考えるほど、やることが大きく見えて動けなくなってしまいます。
ローマ皇帝は「人生の全体を考えて、心を乱すな」と書いた
この先の苦労をまとめて考えず、今目の前の1つだけを見る。
今は、区切ってしまえば、ほんのわずかなものになる、と皇帝は自分に言い聞かせていました。
やることを書き出し、「今日の1つ」を選び、終わったらその日は休む
転職活動でやることを、すべて書き出す。
その中から「今日の1つ」を選ぶ。
終わったら、その日の転職活動は終わりにする。
週に1回だけ、全体を見直す。
転職活動は、長い道のりになることもあります。
あなたが、自分のペースで一歩ずつ進み、納得のいく次の場所にたどり着けることを、心から応援しています。
同じように仕事に悩むときに役立つ記事です。


『自省録』を読んでみたいあなたへ
この記事で紹介した言葉は、マルクス・アウレリウスの『自省録』に収められています。
日本語訳は、訳者の違う2冊があります。
参考文献
- マルクス・アウレリウス『自省録』第7巻第8節、第8巻第36節(英訳:George Long 訳、The Internet Classics Archive https://classics.mit.edu/Antoninus/meditations.html)
