東北・みやぎ復興マラソン2017〜第一回目となる復興支援マラソンのコースやフードなどの全貌を紹介!〜
東北・みやぎ復興マラソン2017
東日本大震災の被災地の復興に役立ちたいという想いで開催された復興マラソンです!
今回が第一回目の開催となる記念すべき大会。
参加してブログで紹介することが復興支援につながると考え、フルマラソンに参加してきました!
今回参加者数が15000人を超え、なんと全47都道府県や海外からもエントリーがあったとのこと。(フルマラソン12000人、ファンランなど3000人)
そして宮城県外からの参加が64%と6割を超えたことに、震災からの復興マラソンであることの特徴があらわれているといえるでしょう。
東北・みやぎ復興マラソンについて早速紹介していきます。
会場の雰囲気
会場は岩沼海浜緑地を使用。
沢山のランナーが全国から集結しました!
こちらは男性用の更衣室。
大きいテントを用意してくれています。
手荷物預かり所も広いスペースを確保してくれています。
スタートが近づくと大混雑になりますので、早めに預けに行くことをおすすめします。
参加賞引換所。
こちらは早朝から大混雑!
僕の後ろには写真に収まりきらないほど長い行列!
こちらも早めに受け取りに行くなど時間をずらして取りに行ったほうが良いでしょう。
会場で同時開催している復興マルシェ。
絶品の東北グルメを通じて復興を支援します。
レース前の腹ごしらえに東北の季節料理である「いも煮」などをいただいてきました。
どれも美味しくて、フルマラソン前に心も身体も充分エネルギーチャージさせていただきました!
ステージでは様々なイベントが開催されているので、マラソンの応援や復興マルシェに来た方も楽しみながら時間を過ごすことができます。
こちらは大会のスペシャルアンバサダーであるサザエさん一家のショー。
東京から会場まで駆けつけてくれました!
スタート地点に向かう途中には給水所を用意してくれていました。
スタート前に水分補給できるのは嬉しい!
コースの紹介
コース全体は津波で甚大な被害を受けたエリア。
復興へと歩み続ける被災地の現在の姿を肌で感じられるルートになっています。
※コースマップは東北・みやぎ復興マラソンのホームページから流用させていただきました。
https://fukko-marathon.jp/course/
全体的に平坦で直線の多い走りやすいコースになっています。
アップダウンを感じるのは橋を渡るときぐらい。
記録を狙う方からフルマラソンに初挑戦するような方まで幅広いランナーが楽しむことができるコースになっています。
こちらがスタート地点。
スタート時間が第1ウエーブから第4ウエーブまでの4つに分かれており、今回僕は第2ウエーブからのスタート。
スターターは楽天野球団取締役副会長である星野仙一氏。
ゲストランナーの千葉真子さん、ゲストのマギー審司さん、そしてスペシャルアンバサダーのサザエさんが見守ってくれるなか、いよいよスタートです!
まずはこの日から使用開始となるかさ上げ道路。
好天に恵まれた中、平坦で真新しい道路を走るのは気持ちよく、快調なランを楽しめました。
かさ上げ道路を南下し、亘理町内を周回。
東日本大震災で、児童や教職員、地域住民たち320人が避難し、津波で2階まで浸水した荒浜小学校の前を通過。
今は震災遺構として一般公開されています。
阿武隈川沿いには高い防潮堤が続いています。
亘理町の周回を終えて北上。
海岸線沿いに大きく広がるメモリアルパーク「千年希望の丘」。こちらを眺めながら北上していきます。
右手に高い防潮堤。左手には膨大な数の柵が並んでいます。
この柵は防風林を復活させるために植樹した小さな苗木を守る為の防風柵。
中間地点を通過すると一部海岸線を離れながら閖上地区へと向かっていきます。
応援団からの迫力ある声援も走る力になります。
横断幕に「ありがとう」の文字がありますが、今回応援してくれる方々から「ありがとう!」という声援を数多くいただいたのが印象的でした!
閖上地区に入ると震災の遺構が見えてきます。
津波の凄まじさを思い知らされます。
こちらでも迫力ある太鼓の音にのって大きな声援をいただきました!
閖上地区を折り返し、ゴールである岩沼海浜緑地を目指します。
右手に見える仙台空港に近づいてくるとゴールはもう間近!
震災直後に仙台空港を訪れ、生々しい被害状況を目の当たりにして衝撃を受けたことを昨日のことのように思い出しながら通過していきました。
あの時は米軍がトモダチ作戦により仙台空港を復旧している真っ最中でした。
仙台空港を離発着する飛行機を眺めながら41km地点を通過!
ちなみにこの距離看板は1km毎に建てられており、レース後もずっと残っています。
マラソン大会終了後もジョギングやサイクリングなどの目安になったりするなど、被災地を訪れる人が増えることを期待してのもの。
イラストは小学生から募集したもので一年間掲載されます。毎年募集して掲載されるそうです。
被災地をめぐるランも残すところあと1km!
あと500m!
ゴールまであと僅か!
そしてついにゴール!
42.195kmという長い道のり。
被災地を巡り様々な思いを感じながら無事完走することができました。
そして数多くの暖かい「ありがとう」の声援をいただき、疲れるどころかエネルギーをいただいたような感じがしました!
復興の想いが込められたエイドステーションでの全フードを紹介!
フルマラソンで走るコースのほぼ全域は、震災前は数多くの集落があった場所。
しかし、東日本大震災の津波被害で居住が困難な地域になり住民の方々はこの地を離れなければならなくなり故郷を失ってしまいました。
フルマラソン開催日の2017年10月1日に、当時の集落の賑わいを復活させるため、かつての住民たちが集まり、地域に伝わる郷土料理のを提供してくれます。
それが、かつての集落の名前を冠したスペシャルエイドステーション「BACK TO THE HOMETOWN」
そこでいただいた全フードを紹介します!
まずは11km地点。
最初のBACK TO THE HOMETOWNは荒浜エイドステーション。
最初のフードは亘理町に伝わる郷土料理「はらこ飯」
醤油や味醂などと一緒に鮭を煮込んだ煮汁でご飯を炊き込み、茶色く仕上がった炊き込みご飯の上に鮭の身といくらをのせたもの。
僕の大好きな料理の一つ。
これが想像以上に美味しかった!
続いて復興創生トマト。
宮城県山元町で震災後に復活した農地で作ったトマト。
「桃太郎ホープ」という品種で、果汁が多く食べ応えがあるのが特徴です。
とても食べやすい味わいのトマトで、今回1トンも提供してくれ、このあとのエイドステーションでも何度も登場してくれました!
宮城県の南三陸町で作られたミニトマトのアンジェレ。
甘みと酸味のバランスが良くて、美味しいトマトでした!
続いて14km地点。
震災の津波で塩害に悩んでいた宮城県岩沼市の水田に菜の花を植え、その菜の花畑で採取された「菜の花はちみつ」を使って作られた飴です。
優しい味わいに癒されながらのランを楽しみました。
19km地点は長谷釜エイドステーション。
こちらではフルーツを堪能!
まずは福島県産の梨。(豊水)
続いて岩手県産のブドウ。(キャンベル)
最後は熊本県産のみかん。(極早生みかん)
被災地をつなぐ三種類のフルーツはどれも美味しく、さらに果汁で水分もしっかり補給できました!
続いて20km地点。
二回目の登場となった復興創生トマト。
そして梅干し。これを食べて塩分補給!
23km地点。相野釜エイドステーション。
まずは岩沼のソウルフードである「岩沼とんちゃん」
豚のモツを使ったホルモン焼き。
「とんちゃん」の名称で岩沼のホルモン焼き屋や焼肉屋で親しまれています。
そして岩沼いなり。
日本三大稲荷の一つである竹駒神社があることから新名物にしようとして創作されたおいなりさん。
わさび、ごまなど5種類ぐらいの味が用意されおり、美味しいおいなりさんでした!
最後は塩あめ。
この塩あめもこのあと何度も登場してくれました。
これで塩分チャージはバッチリ!
24.5km地点。
こちらではバナナを提供してくれました。
これはエクアドルの田辺農園で日本人が栽培したバナナで、安全・安心に徹底的にこだわったもの。
このバナナもこのあと何度も登場して、ランナーにエナジーチャージしてくれました!
27km地点は美田園エイドステーション。
仙台を代表する老舗の和菓子店である玉澤総本店のミニ黒砂糖まんじゅう。
黒砂糖まんじゅうのミニサイズで、一口で手軽に食べられます。
再びバナナが登場!
29.5km地点は小塚原エイドステーション。
こちらでは最後まで粘るための力を与えてくれる商品を提供してくれました。
アミノバイタル パーフェクトエネルギー。
長丁場のフルマラソンを走りきるために心強い味方です!
32km地点は閖上エイドステーション。
まずは閖上帆立浜焼き。
ゆりあげ港朝市では市場で買った魚介類をその場で焼いて食べることができます。
その出来立ての炉端焼きは熱々で美味しかった!
そして名取の名物といえばこちら!
最近仙台の新名物として全国的にも有名になってきた「せり鍋」。
せりは春の七草のひとつで、仙台せりの8割が名取で生産されています。
せりの豊かな風味と食感が楽しめる逸品です!
このエイドステーション最後のフードは、仙台名物の笹かまぼこ。
仙台土産でも定番の品です!
フードを提供してくれる最後のエイドステーションは美田園エイドステーション。
美田園エイドステーションは27km地点で通過し、折り返してきての37km地点で再び通ります。
こちらではここまで何度も登場してくれた復興創生トマトとバナナがゴールまでの最後の後押しをしてくれます!
宮城の名物だけでなく、東北や熊本などの被災地などから様々なフードを提供してくれ、心も体も満たされました!
被災地のフードが今回参加したランナー達に広まり、復興へとつながることを願っています!
参加賞の紹介
参加賞はオリジナルTシャツと記念誌。
デザイン性の良い素敵なTシャツで、レース当日数多くのランナー達がこのTシャツを着て走っていました!
フルマラソン完走の証「フィニッシャーストーン」
フルマラソン完走者に贈られるフィニッシャーストーン。
この記念品は津波で甚大な被害を受けた石巻市雄勝町の名産である雄勝石が使われています。
津波で流出した雄勝石をボランティアが回収してくれ、それを一つ一つ手作りで製作してくれたものです。
そしてリボンは熊本の会社が製作したもので、被災地を結ぶ記念品になっています。
その他にも完走したゴールの先でこんなに沢山のものをいただきました!
復興マルシェ2017で食を通じた復興を支援!
東北・みやぎ復興マラソンと同時開催されている「復興マルシェ」
東北の美味しいグルメが集結し、それらを食べることで復興を応援するイベント!
宮城を中心とした東北各地から沢山のお店が出店しています!
沢山の絶品グルメの中から今回いただいてきたのはこちらの3品。
まずは七ヶ宿の「いも煮」
そして名取の名物「せり鍋」
仙台のご当地焼きそばである「マーボー焼そば」
これらの他にも「はらこめし」や「かに汁」など美味しそうな東北グルメが一杯で、マラソンに参加しなくても絶品グルメを楽しみながら復興支援できるイベントでした!
会場までの移動
今回は自宅から車で指定駐車場まで移動。
指定されたのは仙台空港アクセス線の美田園駅そばの駐車場。
混雑を避けるため、駐車場への入庫時間が指定されています。
6:00〜7:00の指定でしたが、少し早く到着しても入庫することができました!
駐車場からの大会会場への移動にはシャトルバスがでています。
今回は駐車場に早めに着いたため、スムーズに1台目のバスで会場に向かうことができました!
会場近くまでバスで移動し、会場までは歩いて5分ほどで到着します。
帰りもシャトルバスで移動。
ちょうど混雑する時間になってしまい、バスに乗るまでだいぶ待ちましたが、次回からは待ち時間が少なくなるよう改善されるとのこと。
まとめ
今回が第一回目の開催となった東北・みやぎ復興マラソン。
参加することが復興支援につながる素晴らしいマラソン大会でした。
震災からの復興状況も目の当たりにすることができ、まだまだこれからだということも実感できました。
完全復興に向けて、大会に参加するだけでなく、東北について様々な情報を発信することで、これからも支援していきたいと思います!
また大会自体は初開催ということもあって、多少の問題はありましたが、復興支援という考えで参加したので個人的には全く気になりませんでした。
事務局のfacebookで反省点などや次回に向けての改善について記されていましたので、次回以降さらに満足度の高い大会になることでしょう!
素晴らしいマラソン大会でした!
また参加します!
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