どんな仕事も楽しくなる3つの物語 〜 福島正伸 氏 〜
どんな仕事も楽しいってどういうこと?
この本を手に取ったのは2008年。今から7年前のこと。
この当時30歳を超えていた僕は、仕事にやりがいを見いだすことができていない状態でした。
このままでは自分が納得できる人生を生きることができないで終わってしまうと感じ、なんとかしなければと思っている時期にこの本と出会いました。
そして冒頭の疑問が頭に浮かんだのです。
その答えは本の中のあちこちに散りばめられていました。
3つの物語
駐車場の管理人。タクシーの運転手。ペンキ屋。
この三人のそれぞれの物語を読んでいると、感動とともにどの仕事も本当に素晴らしい、そして楽しい仕事に感じるのです。
当時の自分は、正直これらの職業を楽しいものというふうには思っていませんでした。
しかしこの物語を通じて、どんな仕事でも楽しくなる本質を理解することができました。
仕事が感動に変わる5つの心構え
この物語の中で仕事が楽しくなり、そして感動まで与えてくれるのは以下の5つの心構えが入っているからでした。
①仕事の意味を考える
仕事というものには決められた役割があります。しかし決められた意味というのはありません。
この仕事の意味は自分で決めることができます。
自分がわくわくする意味を付け加えることで仕事はいくらでも楽しめるものに変わるのです。
この仕事に対する意味を自分で決めることで、僕自身以前は楽しめなかった内容の仕事にわくわくしながら取り組めるようになってきました。
②ものごとを前向きに受け止める
仕事をしていればすべてうまくいくとは限りません。問題が起きることもたびたびあります。
その問題をどう受け止めるかがポイントです。
この問題の受け止め方というのは選択することができます。
問題を前向きにとらえ次に活かす。問題が起こるほど成長につながり、なんでもできるようになると考えるのです。
当時僕自身は、失敗や問題が発生するのはいけないことというイメージがあり、消極的になってしまうほうでしたので、前向きに受け止めるというのは目から鱗でした。
③自己原因で考える
問題が発生した時に、誰のせいにするでしょうか?
もし他人や環境のせいにすると、その瞬間から問題の解決は難しくなり、自分には不満が募るようになります。他人や環境は思い通りにならないからです。
ところが、自分自身に原因があると考えれば、自分の出番になります。
自分が問題解決のスタートラインに立ち、解決に向け行動する。
そのことが自分を成長させたり、社会の中で存在価値を見つけ出すことにつながるのです。
そしてそこから充実感や感動を得ることができるようになるのです。
④自分の可能性を信じて、自分らしくやる
どんな仕事であっても自分らしくやることで楽しいものに変えることができるようになります。
ポイントは「こだわり」です。
自分らしさとは自分が持っている感性にもとづいたこだわりです。
仕事に対してこだわりを発揮することで、自分らしい価値を社会に提供できるようになります。
⑤目指すことを、あきらめない
人は時にあきらめてしまうことがあります。
これは始める前からあきらめるところを決めているからなのです。
「お金がなくなったら、あきらめよう」
「十通りの方法で試しても、うまくいかなければ、あきらめよう」
このようにあきらめると決めたところまで努力して、結果が出なければ他人や環境のせいにしてしまうのです。
あきらめないためには、あきらめないことを決意しておくことが必要。
あきらめないと決意することで、他人から怒られたり、非難されたとしても、アドバイスに聞こえるようになります。
あきらめないことが可能性に満ちた人生を創造することになるのです。
まとめ
仕事を素晴らしいものにできるかどうかは全て自分の考え方次第。
自分の考え方を変えることで、どんな仕事であってもそこから学び、成長し、感動を得ることができるのです。
自分次第でどんな仕事でも楽しくなることを教えてくれたこの本。
おすすめです!