一瞬で「自分の夢」を実現する法 〜アンソニー・ロビンズ氏 (本田健氏:訳) 三笠書房〜
著者のアンソニー・ロビンズ氏は世界No.1のカリスマコーチ。
一般の方から、トッププロスポーツ選手、政財界のリーダーに至るまで圧倒的な支持を得ています。
そのアンソニーが、自分の無限の可能性を発揮し、結果を出すための具体的な方法をまとめてくれたのがこの本。
アンソニーはこの本の中で、
「誰もが隠れた才能、夢を実現する力を持ってこの世に生まれてくると私は信じている。誰でも心の中に眠れる巨人を抱えているのだ。」
と述べています。
アラジンと魔法のランプはどんな望みも三つだけ叶えてくれるが、自分の中に眠っている巨人を目覚めさせることができたら、いくつでも願いを叶えてくれるのです。
本書には、その巨人を目覚めさせ、一瞬で人生を変える方法が満載です。
「パワーの集中」という原則
眠れる巨人を目覚めさせるために大切な原則は「パワーの集中」です。
持てる資質のすべてを一つの分野に集中することで、巨大な力を操れるようになります。
一点に集中することで、行く手を阻む障壁を突き崩すことができるのです。
運命が決まる決断の力
パワーを集中するために、最初にやるべきことは「決断する」ことです。
決断は、「できたらいいな」という程度のものではありません。
「何が何でも絶対にやる」という誓いです。
この決断ができた瞬間に、自分の運命が決まるのです。
僕の経験上、目標に対して決断できたことは全て実現できています。
決断した時は、目標を達成すること以外のことは全く受け入れない状態になっています。
ですからどんな障害が起きても全く気になることなく、どうしたら達成できるのかということしか考えなくなっているのです。
この決断というのは、非常に重要なポイントになります。
苦痛と快楽の原則
人には苦痛と快楽の原則が働いています。
誰もが苦痛を避け、快楽を得ようとして行動しているのです。
この原則を理解することは、夢を実現していく上で大きな力になります。
変わりたくても変われない状態は、この苦痛と快楽の原則を当てはめると非常によくわかります。
変われないのは、やらなければならないことを先延ばししてしまうから。
これは今行動するという苦痛を避けて、先延ばしすることで楽をしようとするからなのです。
ところが、この苦痛と快楽が入れ替わる瞬間があります。
いつまでも先延ばししていると、行動しないでいる方が苦痛になってくるのです。
夏休みの宿題が良い例でしょう。
夏休みが始まったばかりの頃は、宿題を先延ばしして遊んでいた方が楽しいもの。
しかし夏休みが終わりに近づいた頃、全くやっていない宿題を放置している方が苦痛になってきます。
すると苦痛を避けるために宿題をやり始めるのです。
この例のように、人は快楽を得るよりも苦痛を避けようと動いていきます。
この苦痛を避ける行動を快楽と結びつけることで、人生を変えることができるのです。
問題を一瞬で解決するNLPの力
問題をたちどころに解決する方法としてNLP(神経言語プログラミング)も紹介されています。
精神科医が七年以上かかっても治療できなかった患者を、アンソニーがNLPを用いて15分で治してしまった話が記載されています。
僕自身NLPを学び、プラクティショナーの資格を持っているが、このアンソニーの例は珍しいことでもなんでもなく、NLPの世界では良くあること。
僕も何度も目の当たりのし、体感もしていますが、驚くほど一瞬で問題は解決することができるのです。
まとめ
上記の内容だけでなく、一瞬で夢を実現するための実践的な方法が満載の素晴らしい本です。
人生を瞬時に変えるメタファーの力
感情をコントロールする方法
黄金の答えを引き出す自分への質問
言葉の使い方一つで運命を変える方法
等々
素晴らしい内容が凝縮された本書を読むことで、人生を変えるほどの気づきを得ることができるかもしれません。
オススメの一冊です。