思考ノートアプリ「ThinkSpace」が、ChatGPTやClaudeとの会話をノートに送れるように。MCPに対応し、「AIが作る」から「自分で並べる」へ
・国内の個人の開発者が手がける思考ノートアプリ「ThinkSpace」が、2026年10月16日に新しい版を公開した。ChatGPTやClaudeとの会話の途中で「ThinkSpaceに送って」と頼むと、内容がノートの受信箱に届く
・AIとアプリをつなぐ共通の決まり「MCP」に対応したため、MCPに対応するAIならどれからでも送れる。届いた内容をカードにして並べるのは、使う人の手で行う
・作った思考マップを見ながら声で説明すると、その場で文章になる機能も加わった。iPhone、iPad、Mac向けで、無料で使える(一部の機能は有料)
思考ノートアプリ「ThinkSpace」を開発する榎田直哉さん(NextBuild合同会社の代表)は2026年10月22日、新しい版の機能を発表しました。
ThinkSpaceは2018年から個人で開発が続くアプリで、前のアプリを含めたシリーズの累計ダウンロードは100万を超え、使う人の半分以上は日本の外にいるそうです。今回の更新では、AIと話して集めた材料を、自分の手で並べて考えるための機能が加わりました。
この記事では、ThinkSpaceの発表で分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
AIとの会話を「ThinkSpaceに送って」の一言でノートへ
まずは、1つ目の新しい機能です。
発表によると、ChatGPT、claude.ai、Claude CodeなどのAIで調べたり話し合ったりした内容を、会話の途中で「これをThinkSpaceに送って」と頼むだけで、ThinkSpaceの受信箱に直接届けられます。
・ThinkSpaceは、AIとアプリをつなぐ共通の決まり「MCP」に対応したサーバーとして公開されている。MCPに対応するAIなら、どれからでも送れる
・届いた内容は、カードにして画面に広げられる
・カードを並べる、囲む、意味をつける、といった作業は、使う人が自分の手で行う
MCPのしくみは、MCPとはの記事で説明しています。
思考マップを声で説明すると、文章になる
次に、2つ目の新しい機能です。
作った思考マップを見ながら声で説明すると、その場で文字に起こされて文章になります。人に説明しようとすると、自分の分かっていないところに気づける、という学び方を機能にしたものだとしています。
・文章は、AIで整えたり、ほかのアプリに渡したりできる
・音声の聞き取りにはAppleの標準の機能を使う。対応する端末と言語では、音声を端末の外に送らずに処理する
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「AIが作る」から「自分で並べる」へ方針を変えた
ここで、今回の更新の背景を見ておきます。
ThinkSpaceは2023年9月に、生成AIでアイデアやマインドマップを自動で作る機能を出していました。ところが開発者は、AIにまとめさせた情報は、読んだ直後は分かった気になっても、自分の中には思ったほど残らないと感じたそうです。
そこで今回、「AIが思考マップを作る」から、「AIと集めた材料を、自分の手でカードにして、並べて、眺める」へ設計の軸を移したとしています。AIの役割は、材料を出すことと、人が考えるのを手助けすることに置いています。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 名前 | ThinkSpace – Mind Map & Notes |
| 対応する機器 | iPhone、iPad、Mac |
| 料金 | 無料(一部の機能は有料のプラン) |
| 対応する言語 | 22の言語 |
仕事はどう変わるか:AIとの会話が「読んで終わり」から「自分の道具に残す」ものになる
ここからは、公式の情報をもとにした僕の見方です。
今回の更新で変わるのは、AIとの会話の「残し方」だと考えています。
AIとの会話は、その場では役に立っても、あとで見返そうとすると、どの会話だったか探すのが大変です。MCPに対応したアプリが増えると、「この内容をあのアプリに送って」と頼むだけで、会話の中身を自分のふだんの道具に残せるようになります。ThinkSpaceは、さらに一歩進んで、送った材料を自分で並べ直すことで、理解を深めるところまでを狙っています。AIに任せる部分と、自分で考える部分を分ける、という考え方は、ほかの仕事にも当てはめられそうです。
企画やアイデア出しを1人で進めている個人事業主にとっても、AIと出したアイデアを1か所に集めて並べられると、考えを整理しやすくなります。
使う前に、確かめておきたいこともあります。
・AIから送るには、使っているAIがMCPに対応している必要がある。つなぎ方は、ThinkSpaceのサポートサイトで確かめる
・AIとの会話に、人に見せられない情報が入っていないかを確かめてから送る
・どの機能が無料で、どの機能が有料のプランかは、App Storeのページで確かめる
まとめ:ThinkSpaceがChatGPTやClaudeとつながる。AIの材料を、自分の手で並べて考える
ThinkSpaceは、MCPに対応して、ChatGPTやClaudeとの会話をノートの受信箱に送れるようにしました。思考マップを声で説明して文章にする機能も加わりました。
AIとの会話の中身を、ふだん使っている道具に一言で残せるようになってきた、というのがいちばん大きな変化です。
AIとのやり取りが流れて消えてしまうと感じている人は、まず大事な会話を1つ、手元のノートに送ってみるのがよさそうです。
出典
・ThinkSpace「シリーズ累計100万DLの思考ノートアプリ『ThinkSpace』、AI との会話をノートに送る MCP 連携と、思考マップを声で文章化する新機能を公開」(2026年10月22日) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000128861.html
・ThinkSpace App Store https://apps.apple.com/jp/app/id1335574515
