AIに日本旅行のおすすめを聞くと、日本語では東京、英語では京都が1位に。16言語で調べた結果、韓国語では福岡が半分の答えに入った
・英語学習のメディア「English Hub」(GRASグループ)が2026年10月22日、AIに日本旅行のおすすめの都市を16の言語で聞き、答えの違いを調べた結果を発表した
・同じ条件で聞いても、日本語では東京が、英語では京都が、それぞれ20回中18回で1位になった。韓国語では福岡が20回中10回、おすすめの5都市に入ったが、英語では1回も入らなかった
・東京、京都、大阪は、16言語すべてでトップ3に入った。使ったのはOpenAIのgpt-5.6-lunaで、APIを通して聞いている。ChatGPTの画面での答えを調べたものではない
GRASグループが運営する英語学習のメディア「English Hub」は2026年10月22日、AIに日本旅行のおすすめの都市を聞いたとき、質問する言語によって答えがどう変わるかを調べた結果を発表しました。
旅行の行き先をAIに相談する人は、日本を訪れる海外の人の中にも増えています。同じ条件で聞いても、言語によって勧められる都市の順番が変わるなら、観光地やお店にとっては、どの言葉で情報を出すかが大事になります。
この記事では、English Hubの調査で分かったことを整理したうえで、ふだんの仕事がどう変わるのかを考えます。
調査のあらまし
まずは、調べ方です。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 使ったAI | OpenAIのgpt-5.6-luna(APIを通して利用。検索の機能や会話の履歴は使っていない) |
| 言語 | 日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語など16言語 |
| 旅行の条件 | 初めての日本旅行、10月に7日間、中くらいの予算、公共の交通機関で移動 |
| 聞いたこと | おすすめの都市を5つ、順番に |
| 回答の数 | 1回につき320回答(16言語×2通りの質問文×10回)。これを2回行い、計640回答 |
質問文には、言語から旅行者の国籍や好みを推しはからないよう書いたとしています。
日本語では東京、英語では京都が1位に
次に、結果です。
・日本語では東京が、英語では京都が、それぞれ20回中18回で1位になった。2回の調査とも同じ結果だった
・東京も京都も、日本語と英語のどちらの答えにも毎回入っていた。違ったのは「どちらを先に勧めるか」
・韓国語では、福岡が20回中10回、おすすめの5都市に入った。英語では1回も入らなかった。これも2回の調査で同じだった
・順位を点数にして集計すると、日本語と英語の総合5位は金沢、韓国語では福岡だった
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定番の3都市はどの言語でも強い。ただし答えには揺れも
ここで、言語をこえて共通したことと、注意点を見ておきます。
・東京、京都、大阪は、すべての答えに入り、16言語すべてで総合トップ3だった
・16言語のうち12言語は、2回の調査で、総合トップ5の都市と順位が同じだった
・一方で、中国語では札幌の登場が20回中10回から5回に減るなど、2回目に差が弱まったものもあった
English Hubは、今回の結果は特定のAIと条件で見られた違いで、各国の旅行者の好みを調べたものではないとしています。違いが生まれた理由も、この結果だけでは分からないとしています。
仕事はどう変わるか:「どの言語で、AIに見つけてもらえるか」を考える時代に
ここからは、調査の結果をもとにした僕の見方です。
今回の調査で見えてきたのは、AIに見つけてもらうための「言語の選び方」の大切さだと考えています。
同じAIに同じ条件で聞いても、言語が変われば、先に勧められる都市が変わりました。韓国語では福岡が半分の答えに入り、英語では1回も入りませんでした。これは、AIが言語ごとに違う情報から学んでいることを示しているのかもしれません。観光地やお店が、海外のお客様にAIで見つけてもらいたいなら、日本語だけでなく、来てほしい国の言葉で情報を出しておくことが、これまで以上に大事になりそうです。
旅館や飲食店など、海外のお客様を迎える個人事業主にとっても、公式サイトや紹介文を、英語や韓国語、中国語でも用意しておくことが、AIの答えに入るための準備になります。
あわせて、知っておきたいこともあります。
・使ったのは1つのAIで、2回とも同じ日に調べた。別の日や別のAIで同じ結果になるかは確かめていない
・ChatGPTの画面で、検索の機能を使って聞いたときの答えとは違う可能性がある
・各言語の質問文の訳を、その言語を母語とする人が確かめる作業はしていないとしている
まとめ:AIのおすすめは言語で変わる。来てほしいお客様の言葉で情報を出す
English Hubの調査では、AIに日本旅行のおすすめを聞くと、日本語では東京、英語では京都が1位になりやすく、韓国語では福岡が半分の答えに入りました。東京、京都、大阪は、どの言語でも上位でした。
AIのおすすめが、質問する言語によって変わることが数字で見えてきた、というのがいちばん大きな学びです。
海外のお客様を迎える仕事をしている人は、来てほしい国の言葉で、自分のお店や地域の情報を出しておくのがよさそうです。
出典
・GRASグループ(English Hub)「『AIのおすすめの観光地はどこ?』日本語では東京、英語では京都が1位に」(2026年10月22日) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000022962.html
・English Hub 調査記事 https://englishhub.jp/news/ai-travel-japan.html
