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生きるのがラクになるネガティブとの付き合い方〜ワタナベ薫 マガジンハウス〜

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ネガティブな感情は忌み嫌うものというイメージがあるかもしれません。

 

実はそうではなく、ネガティブというのは大切な感情であるとワタナベさんはいいます。

 

ネガティブな感情があるからこそ、あなたの本質、コア、大切な価値観が浮き彫りになり、多くの問題を回避することにつながるとのこと。

 

本書では、ネガティブな感情との付き合い方を段階を追って教えてくれています。

 

 

STEP1では、ネガティブを認めて受け入れること

 

STEP2では、自分のネガティブの上手な吐き出し方

 

STEP3では、強いネガティブな感情に居場所を与えてあげること

 

STEP4では、ネガティブな感情の整理術

 

STEP5では、ネガティブを逆に楽しむ、そして成長・成熟の糧とする

 

ネガティブな感情に段階を追って付き合っていくことで、あなたの思考が今までとは違った経路をたどるようになります。

 

その結果、ネガティブな感情のおかげで、あなたの性格を変えることができ、人生をより良いものへと変えることができるのです。

 

今でこそポジティブとネガティブをいい塩梅に融合し、バランスが取れていますが、元々は完全にネガティブだったというワタナベさん。

 

僕自身もネガティブが強い人間だったので、本書の内容が非常に実践的なものであることが実感できました。

 

本書の内容を実践すれば、あなたも生きることがすごく楽に感じられるようになることでしょう。

 

早速紹介していきます。

 

 

 

STEP1 あなたのネガティブを認識してみる 「認める・受け入れる」

 

ほとんどの人はネガティブな感情を持っています。

 

そのネガティブな部分にばかりフォーカスしていると、どんどんネガティブになってしまいます。

 

誰でも生きていれば嫌なことや失敗もあります。

 

わざわざそれらを背負いこんでいく必要はありません。

 

あなたはネガティブな部分の他に、バランスよくポジティブな部分も持ち合わせています。

 

ですから、まず自分についてのありとあらゆることを肯定しましょう。

 

ネガティブな自分も全て丸ごと肯定するんです。

 

自分を否定すると、自分を傷つけることになります。

 

自分を否定しなくなると、他人のことも否定しなくなり、本当にラクになります。

 

否定せずに認める。

 

たとえうっかり自己否定したとしても、その否定した自分を認める。

 

そして自分を認めることができたという進歩を褒めてあげるんです。

 

するとネガティブな感情の居場所ができたり、ポジティブな感情と融合したりします。

 

ネガティブな感情は否定すると大暴れして大変ですが、認めて居場所を与えてあげるとおとなしくなっていきます。

 

ネガティブを認めることができたら、その対極に存在するあなたのポジティブな意図を見つけましょう。

 

例えば、浮気されて怒りの感情が出たのであれば、なぜ怒りの感情が出るのか分析してみる。

 

裏切られた気がした、仲良くしていたかった、など様々なことが出てくるかもしれません。

 

そこで視点を変えると、

 

愛されたい、相手を愛していた、という気持ちがあることを確認できることでしょう。

 

すると「愛」というネガティブの先にあるポジティブな感情に気づくことができます。

 

これにより心が軽くなるのを感じられることでしょう。

 

ネガティブな感情を認めようとしても、最初はうまくできず、ついネガティブな感情にとらわれてしまうかもしれません。

 

でも大丈夫。

 

意識していれば、必ずネガティブな感情に気づいて認めることができるようになります。

 

僕の経験上も、最初はうまくできませんでした。

 

それが、次第にネガティブな感情にとらわれている最中に気づくようになり、ついにはネガティブな感情が出た瞬間に気づいて認められるようになりました。

 

あきらめずに練習すれば、あなたも必ずネガティブな感情を認めることができるようになり、受け入れることができるようになります。

 

STEP2 あなたの内なるネガティブを放出してみる 「吐き出す・ラクになる」

 

ネガティブな感情は無理せず吐き出す

 

ネガティブな感情は無理やり押し殺さず、その感情を認めて吐き出しましょう。

 

無理に押し込んでいると、キャパを超えた瞬間に爆発します。

 

もしくは、爆発はしなくても、心が病んでしまうなどの支障が出てしまいます。

 

ただ吐き出す時は相手を選びましょう。

 

心を許す口が堅い人に、お互いの守秘の元に語りましょう。

 

決して口が軽い、告げ口するような人には吐き出さないでください。

 

そして吐き出したらプラスの言葉で終わらせ、笑っておしまいにしましょう。

 

怒りの感情の付き合い方

 

怒りの感情を瞬間的に爆発させると大変な事態を招きかねません。

 

例えば、会社で暴言を吐いて職を失ってしまったり、愛する子供に手を上げてしまったり。

 

怒りの感情を爆発させると問題を大きくしてしまいます。

 

とはいえ我慢をして蓋をするのもよくありません。

 

僕自身は怒りを我慢する傾向があったので、それがたまると些細なことで爆発しそうになり、抑えるのが大変でした。

 

怒りには振り回されず、うまく付き合うことが大切です。

 

怒りの感情は、その場で相手に向けなくてもスッキリすることができます。

 

スッキリするための5ステップを本書で紹介してくれています。

 

①まず何回か深呼吸してクールダウン、つまりワンクッション(まずこの習慣化を目指す)

 

②その怒りの感情を冷静に伝える(これが怒りをため込まず、ガス抜きになる)

 

③誰か(カウンセラーでもコーチでも心を許す友人)に打ち明ける

 

④③がいない場合は、その怒りの感情を書きなぐる

 

⑤「私はなぜこの件で怒りを感じたのだろうか?」と自問する。それにより、自分の大切にしている価値観を引き出しておく。

 

このステップを踏むことで、怒りの感情を上手に吐き出し、付き合っていけるようになります。

 

最初の深呼吸やワンクッションおくことが習慣化できるだけでもかなり落ち着くのが感じられます。

 

瞬間的に怒りが爆発する方は、これができるとその効果にビックリするかもしれません。

 

そして落ち着くことで、あなたは感情を選ぶ余裕を手にすることができます。

 

そう、感情は自分でコントロールすることができるんです。

 

冷静になってから怒りの感情を相手に伝えれば、無駄に問題を大きくすることなく上手に怒りを吐き出すことができます。

 

さらに、怒りの感情が湧いた理由がわかれば、あなたの大事な価値観を知ることにつながるんです。

 

自分の価値観というのは意外とわかっていないもの。

 

怒りの感情が出たことを、あなたの本当の価値観を引き出す良い機会にすることもできるのです。

 

書き出すことで解決方法を見つけ出す

 

ネガティブ感情を書き出すことで、解決方法を見つけてしまいましょう。

 

解決方法が見つかれば、ネガティブな感情にネチネチととらわれることはなくなります。

 

ネガティブな感情を押さえ込んだり排除しないで書き出してみる。

 

そしてそこから得られた教訓を考えてみる。

 

これにより、人として成長できた、人生の中での大切な材料に変わります。

 

そして教訓を取り出したら、これに関しての理想の状態が何かを自分に問いかけましょう。

 

このように整理していくと、問題が次々と解決していきます。

 

なぜなら理想の状態が見えることで、何をするべきかがわかるから。

 

あとは理想の状態というゴールに向かって走るだけ。

 

ネガティブな感情の先にあるポジティブな状態へと近づいていくことができるのです。

 

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STEP3 ネガティブ感情を暴れさせないために 「向き合う・付き合う」

 

感情と向き合うことであなたの中にある大切な価値観を知ることができる

 

ネガティブな感情が心の中で暴れようとするのは、心の奥底にある感情をあなたに知って欲しいから。

 

それを放っておくと、蓄積されていき、いつか爆発したり壊れたりしてしまいます。

 

ですから感情と向き合うことが大切です。

 

ネガティブな感情とは、あまり向き合いたくないかもしれません。

 

しかし、そのネガティブな感情の中にこそ、あなたの真の行き方やあり方を教えてくれる非常に大切なメッセージが納まっているんです。

 

ネガティブな感情が発生した奥にあるポジティブな価値観がわかると、ネガティブな感情も悪くないと思えてきます。

 

自分を否定する思いを肯定的なものに変えてみる

 

ネガティブな時というのは、つい自己否定をしてしまうもの。

 

その自己否定している自分に気づくと、「自己否定は良くない」と更に自分を否定してしまいます。

 

否定が否定を生んで、負のスパイラルに陥ってしまうんです。

 

まずは否定している自分を肯定的に捉えてみましょう。

 

「自分はダメだな〜」とか、「まだまだだな〜」という考えはネガティブなように見えますが、「もっと良くなりたい!」とか「もっと伸び代がある」と思っている証拠です。

 

ネガティブに見える裏側には、ポジティブな気持ちがあるんです。

 

そのポジティブな気持ちに気づくことで、自己肯定感が養われていきます。

 

自分を否定する気持ちに向き合い、肯定的な気持ちに気づくことで、あなたの成長へとつなげることができるのです。

 

自己否定とうまく付き合えば、あなたの向上心に気づくことができるのです。

 

妬みの感情の先には憧れがある

 

誰かを妬む気持ちが出てくることもあるでしょう。

 

それはいけないことだとつらい思いをするかもしれません。

 

僕も妬みの感情がでて、自分を責めたことが何度もあります。

 

しかし、妬みの感情が出ることは悪いことではありません。

 

大抵の場合、妬みの感情というのは、自分が欲しくても手に入れられていないものを相手が持っていると出てきます。

 

それは物やお金だけでなく、立場、名誉、容姿、能力なども含まれます。

 

相手が持っていて自分が持っていないと、なんだか自分が負けたような気がして心がザワつくのです。

 

このようにして起こる妬みの感情を暴れさせないためのポイントは次の2つ。

 

①まず自分が妬んでいることを認めること

 

②次に「妬んでもいい」と許可すること

 

人は妬んでいる自分に気づきたくないもの。

 

なぜなら、妬んでいるということは負けを認めたことになるから。

 

ここで思い切って妬んでいることを認め、妬んでもいいと許可することができると、妬みの感情から心が解放されます。

 

この感覚は不思議なものがあります。

 

妬みを認めると、スーッと心が楽になるんです。

 

妬んだことに罪悪感を感じたり、自分を責めたのがバカみたいに思えてきます。

 

そもそも妬むということは、それに憧れているから。

 

うらやましい気持ちが高じて、相手に対して憎しみの感情が出てしまったのです。

 

素直に最初の感情だけを取り出し、うらやましかったことを認めてしまいましょう。

 

憧れをあなたの夢や目標に変えれば、そこに到達することもできるのです。

 

STEP4 「ネガティブ(=嫌)」に注目して自分を探る 「整理・整頓する」

 

嫌なことに向き合って整理整頓すれば健全な教訓を得ることができる

 

嫌いな人、嫌いな自分、嫌な出来事…

 

いつも似たような嫌な問題が起きたりして悩んだりしているかもしれません。

 

もし同じところをグルグル回っているとしたら、それは嫌な問題の対処をまだ学んでいないから。

 

一度乗り越えることができれば、次は悩むことはありません。

 

嫌な問題を避けていると、いつまでも問題が消えることはありません。

 

それが人であれ、自分自身のことであれ、身の回りの出来事であれ、しっかり向き合いましょう。

 

また客観的にも見てみましょう。

 

すると、自分に役立つ健全な教訓を得ることができます。

 

ネガティブなことからは、あなたに良い影響を及ぼす学びがたくさん詰まっているんです。

 

他者責任ではなく自己責任で解釈すると楽な生き方ができる

 

全て自己責任で考えると楽に生きることができるようになります。

 

一見他者責任にしたほうが楽に感じるかもしれません。

 

自分は悪くない。

 

悪いのは相手だ。

 

こう考えて相手のせいにしていれば良いのですから、非常に楽に思えます。

 

しかし実際には全くの反対。

 

相手の責任にすると、自分の負の感情が消えることはありません。

 

すると自分を苦しめ、不幸にし、いつまでも前に進めなくなるのです。

 

僕も以前は相手のせいにばかりしていました。

 

相手は自分の都合よく変わってはくれません。

 

ですから当時の僕は、その状況から一歩も抜け出すことができませんでした。

 

たとえ傷つけられたり、嫌な気分になったとしても、その感情を選んだのは自分です。

 

相手の行動がきっかけになったとしても、その感情は自分で選んでいるのです。

 

これを理解し、全てを自分の責任にすると、一気に自分を取り囲む状況は変わります。

 

僕も自己責任で考えられるようになってから、楽に前に進めるようになりました。

 

相手のせいにしたところで、相手が謝ってくれない限りスッキリすることはありません。

 

相手が自分の思う通りに謝ってくれることはまずありません。

 

そこに期待しても自分が苦しくなるだけなのです。

 

ネガティブな感情は自分が選んでいる。

 

このことに気づくと、一瞬にしてネガティブな思いから解放されます。

 

相手にネガティブな気持ちにさせられたと思っていると、いつまで経っても解放されません。

 

傷ついたり、嫌な気分になったのであれば、それは自分で選んでいます。

 

自分の責任で感情を選んでいることがわかると、自分で感情をコントロールすることができるようになります。

 

すると相手に左右されることなく、自分で感情を選び、歩みを進めることができるようになります。

 

すると苦しみから解放され、楽な生き方ができるようになるんです。

 

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STEP5 ネガティブを昇華させてこそ成長できる 「楽しむ・成熟する」

 

幸せなことに意識を集中すると幸せ思考になる

 

どんなに辛い時期であっても、必ず幸せを感じられることがあるものです。

 

たとえ小さなことであっても、あなたが幸せを感じることに意識を集中していきましょう。

 

嫌なことに集中すると、嫌なことで一杯になった世界が見えます。

 

幸せなことに集中すると、それが小さなことであったとしてもあなたに見える世界は幸せに包まれたものになります。

 

嫌なことはスルーして、幸せを感じることは大いに喜ぶ。

 

この習慣が幸せ思考を作り上げるのです。

 

批判や否定はただの違いであり、それ以上でもそれ以下でもない

 

自分と違う意見を投げつけられると、批判されたとか、否定されたといらだったり落ち込んだりするかもしれません。

 

それは価値観が違うだけであり、過剰に反応する必要はありません。

 

価値観が違うという事実だけ受け取り、余計な影響は受けないようにしましょう。

 

僕自身、情報発信していると直接批判や否定をされることがあります。

 

最初は激しく落ち込んだりしましたが、相手が違う価値観を持っているだけだと考えられるようになってからは、ほとんど気にならなくなりました。

 

批判や批判はただ価値観が違うだけ。

 

それを真に受けては自分が損するだけです。

 

ネガティブからニュートラル(中立・中間)へ

 

人生で一番楽なのは、ポジティブでもネガティブでもありません。

 

ニュートラルでいることです。

 

ポジティブだから良い、ネガティブだから悪いのではありません。

 

いいとか悪いとかで線引きすると、自分を苦しめるだけ。

 

ポジティブな感情の先にネガティブものがあったり、逆にネガティブな感情の先にポジティブな思いがあるもの。

 

ですからどちらの感情が湧き上がったとしても良いも悪いもありません。

 

どうであってもあなたは価値ある存在なのです。

 

たとえネガティブが強かったとしても大丈夫。

 

うまく付き合っていくことで、その感情を昇華させ、ニュートラルな状態になれることでしょう。

 

その時にあなたは生きるのが楽な状態になっているのです。

 

まとめ

 

ネガティブな感情には、あなたの大切な価値観を知るチャンスが詰まっています。

 

本書を読んで、ネガティブとうまく付き合っていけば、あなたもきっと楽に生きていくことができるようになることでしょう。

 

僕自身がネガティブな状態から抜け出すのに役に立った方法が網羅されているだけでなく、わかりやすく一つ一つ解説されているので、より深く理解するのに役立つ一冊となりました。

 

この書評では紹介しきれないほど役立つ内容が満載です。

 

もしネガティブな感情でつらい思いを抱えていたり、悩みから抜けられないなど、ネガティブとの付き合い方がうまくいっていないのであれば、本書を手にとってみてはいかがでしょうか。

 

きっと楽に生きる足がかりを得られることでしょう。

 

 

 

 

 


 

 

ABOUT ME
キラ
ブログ「Spesial Life」を運営しているキラと申します。 当ブログでは、たった一度の人生を豊かに彩るための情報を発信しています。 目まぐるしく変化する現代社会の中で、思うような人生を送ることができずに困っていることはありませんか? 僕自身、大学卒業後、サラリーマンとして生きていくなかで、想像していた人生とはかけ離れた不満だらけの日々を送っていました。 それがある本と出会い、考え方と行動を変えることで、自分が望むような人生が手に入ることを知ったんです。 それ以来、自分自身の考え方と行動を変えることを実践して、人生を素晴らしいものへと変えている真っ最中です。 このブログでは僕自身の実体験を踏まえた人生を変える情報や考え方を発信しています。 あなたにとって素晴らしい人生が手に入るよう、一緒に行動していきましょう!

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