ホテルで朝食を食べる人はうまくいく。一流の大人のホテル道〜中谷 彰宏 氏 秀和システム〜
僕はホテルという空間をとても気に入っています。
それは宿泊だけに限らず、ラウンジやレストランなど利用のしかたは様々。
一人で時間を過ごすとき、人と会うとき、または家族で、などといろいろなパターンで利用しています。
これらの状況に合わせて様々な顔を見せてくれる器の大きさ。これが僕にホテルという空間を活用する機会を多くさせているのです。
先日空き時間に書店を散策していたら、利用機会の多いホテルをさらに活用できる本と出会いました。
その本とは「ホテルで朝食を食べる人は、うまくいく。一流の大人のホテル道」です。
著者の中谷彰宏氏は著書が物凄く多い作家(2016/2/25現在989冊)として有名ですが、レストラン・ホテルでの研修も行っているほどホテルに精通している方。
その中谷氏がホテルについて書いた一冊。早速紹介していきます。
プロローグ ホテルは、宿泊だけではない。待ち合わせ、食事、お花屋さんとしても使える。
中谷氏はホテルを「文化を学ぶ学校」と述べています。
僕にとってホテルとは非日常を味わえる場所。
この非日常はホテルに集積した文化が体感させてくれているものだと気づきました。
華やかな花が出迎えてくれたり、いたるところに置いてある数々の芸術品、そして贅沢にスペースを使った空間が創り上げている上質な雰囲気。
これらが一気に非日常の世界へと導いてくれているのです。
今までに行った一流のホテルを思い浮かべてみると、どのホテルもあらゆる場所で様々な文化を感じさせてくれました。
単に宿泊するだけでなく、ホテルで文化を学ぶ。
まだまだ僕は文化を感じる程度。
文化を学ぶという視点には至っていなかったので、プロローグからホテルの深さを感じさせてくれました。
第一章 ホテルマンに、愛される人になろう。
ホテルを楽しむにはホテルマンに愛されるお客様になることだと中谷氏はいいます。
ホテルマンに愛される方法は二つ。
①愛されることを、する。
②嫌われることを、しない。
何をするとホテルマンに愛され、何をしたら嫌われるのか。
自分は客だという意識が強いと、これはわからないかもしれません。
ホテルマンに名前を覚えて欲しいと思ったら、まず自分からホテルマンの名前を覚える。
対人間として考えたら当たり前のことですが、自分が客でサービスしてもらう側だと思っていると抜けてしまうかもしれません。
相手が何をして欲しいかという姿勢でホテルマンと接することが大切だということを本書から教えてもらいました。
ベルボーイとの会話も良い例。
ベルボーイは部屋のことやホテルの設備のことなどについて説明することにやりがいを感じています。
説明しようと思っているベルボーイに対して「説明はいいです」といってしまうことでガッカリさせてしまうのです。
この例のようなホテルマンに愛される方法、嫌われない方法をいくつも教えていただきました。
そしてホテルマンから愛されることでホテル全体が味方になってくれます。
ホテルが味方になってくれると、ホテルが俄然楽しくなるし、活用方法にさらに広がりがでます。
ホテルマンに愛される人になるために即実践できる方法を知ることができたので、早速実践してみようと思います。
第二章 恋愛上手は、ホテルの使い方がうまい。
この章で紹介されているホテルの使い方は、僕のホテルの使い方に対する枠を大きく広げてくれました。
恋愛だけでなく、ビジネスにおいても活用できる情報が書かれています。
ホテルのバーの使い方や、バーテンダーを味方につけるメリット。
部屋のランクにしばられず、好みの部屋を探すこと。
男性向き・女性向きの部屋が用意されていること。
ホテルという演劇空間の活用。
等々
僕の発想にはなかったことを知ることができ、ホテルに対する認識を改めさせてくれました。
第三章 仕事では、宿泊先のホテルが信頼になる。
この章では仕事のみならず、ホテルとの信頼を築くことについて多く書かれています。
本のタイトルであるホテルで朝食を食べることについて書かれているのはこの章です。
ホテルを選ぶ基準や、ホテルに対するマナー。
ホテルを味方につけたり、活用していく上で知っておくと得する情報ばかりです。
第四章 いいホテル、悪いホテルはここで見分ける。
この章ではホテルの良し悪しを見分ける基準が明確に書かれています。
ホテルに愛される前に、愛されたいホテルを見分けるには大事なこと。
常連になりたいホテルを見分ける為にも頭に入れておきたい内容でした。
第五章 粋な大人のホテル・マナー。
粋にホテルを使いこなす上で、マナーを心得ているのは基本。
一流のホテルにはマナーを心得ているお客様が集まります。
ホテルマンはそのお客様からマナーを学んでいます。
ですから自分が一流のホテルに行くことで、そのマナーを学ぶことができるのです。
この章を読み、自分が客であっても、ホテルに対して誠実に対応することが大切だと実感しました。
ある意味当たり前のことが書いてあります。
この当たり前のことを客である自分ができているかどうかが、粋にホテルを使っているかどうかの分かれ道。
大人としてのマナーを心得て、粋にホテルを使いこなしたいものです。
エピローグ すべてのホテルは、ライバルを含めて1つのホテルだ。
一般の業界と異なり、ホテル業界というにはつながりがあり、一つの共同体のようなものだそうです。
ですから一つのホテルに愛されることで世界中のホテルに愛されることになるとのこと。
まずは一つのホテル、一人のホテルマンから愛される自分になっていこうと思います。
まとめ
今までホテルを活用していましたが、本書を読むことでホテルの活用に関する枠が格段に広がりました。
ホテルを活用したい方にオススメの一冊です。