仕事に行きたくないけどお金がないとき「小さく積む」ことで選べる余裕が生まれる!二宮尊徳の対策を紹介
仕事に行きたくない。でも、お金がない。
辞めたら来月の家賃も払えないから、どんなにつらくても、行くしかない。
そんなふうに、お金のために身動きがとれず、苦しくなることはありませんか?
仕事に行きたくないけどお金がないときは、毎月少しずつ「小さく積む」ことで、選べる余裕が生まれます。
なぜなら、この悩みのいちばんの苦しさは、仕事そのものより、「ほかに選べる道がない」と感じていることから生まれているから。
実はこの考え方、江戸時代の終わりに、多くの村の暮らしを立て直した二宮尊徳が、大切にしていたもの。
尊徳は、一気に楽になる道を探すより、小さなことを積み重ねて大きなものにする道を勤めよ、と教えていました。
その言葉が、お金のために動けない苦しさから抜け出すための大きなヒントになります。
この記事を読むとわかること
- 仕事に行きたくないけどお金がないとき、とくに苦しくなる理由
- 二宮尊徳が語った「小を積んで大をなす」という教え
- 小さく積んで、選べる余裕を作っていく方法
この記事を読めば、「行くしかない」という苦しさを少しずつ軽くして、自分で選べる毎日に近づけるようになります。
仕事に行きたくないけどお金がないとき苦しいのは、ほかに選べる道がないと感じるから

仕事に行きたくない日は、誰にでもあります。
でも、お金に余裕がないときの「行きたくない」は、とくに苦しいものです。
その苦しさのもとは、仕事のつらさだけではありません。
「休むことも、辞めることもできない」と、選べる道が1つもないように感じることが、気持ちを追いつめているのです。
ここでは、仕事に行きたくないけどお金がないとき、とくに苦しくなる理由を見ていきます。
お金がないと、「行くしかない」になってしまう
お金に余裕がないと、仕事についての選択肢が狭くなります。
・休んだら、そのぶん給料が減ってしまう
・辞めたら、来月の支払いができない
・次の仕事が決まるまで、暮らしていけるお金がない
同じ仕事でも、「行くことを選んでいる」のと、「行くしかない」のとでは、気持ちの重さがまるで違います。
選べないと感じることが、仕事をいっそうつらくするのです。
一気に楽になる方法を探すほど、焦ってしまう
追いつめられると、私たちは、一気に楽になる方法を探したくなります。
・すぐに給料の高い仕事に移れないだろうか
・短い時間で、大きく稼げる方法はないだろうか
・何もかも投げ出して、やり直せないだろうか
でも、そうした方法は、なかなか見つかりません。
見つからないと、「やっぱり自分には無理なんだ」と、さらに気持ちが沈んでしまいます。
では、選べる道がないように感じるとき、どうすればいいのか。
そのヒントを、江戸時代の終わりに生きた二宮尊徳が、語り残しています。
二宮尊徳に学ぶ|一気に楽になる道より、小さく積んで大きくする道を行く

二宮尊徳(金次郎)は、江戸時代の終わりに生きた農政家です。
貧しい農家に生まれ、若くして両親を亡くしながら、自分の家を立て直し、その後は多くの村や藩の暮らしを立て直しました。
尊徳の教えは、弟子の福住正兄が書き留めた『二宮翁夜話』にまとめられています。
その中に、楽に稼げる道を求めて故郷を出た人に、尊徳が語った話があります。
ここでは、尊徳が語った「小を積んで大をなす」という教えを紹介します。
「小を積んで大をなすの道を、勤むるの外あるべからず」
尊徳のもとに、越後の国から出てきた1人の男がいました。
男は、故郷では田畑の値が高く、もうけが少ないので、江戸に出れば楽にお金が稼げるだろうと考えて、国を出てきたのでした。
尊徳は、その男にこう諭しました(『二宮翁夜話』巻之一)。
> 小を積んで大をなすの道を、勤むるの外あるべからず。
小さなことを積み重ねて、大きなものにしていく道を、こつこつ勤めるほかに方法はない、という意味です。
尊徳は、楽に大きく稼げる場所がどこかにあるという考えを、思い違いだと言いました。
確かな道は、今いる場所で、小さなことを積み重ねていくことだけだ、と教えたのです。
「万の事、有余無ければ、必ず差支へ出来る」
尊徳は、同じ『二宮翁夜話』巻之一で、こうも語っています。
> 夫れ万の事有余無ければ、必ず差支へ出来て家を保つ事能はず。
どんなことでも、余りがなければ、いつか必ず困ることが起きて、家を保つことができなくなる、という意味です。
尊徳は、世の中に変わったことが起きないことはない、だからこそ備えが大切だ、と考えていました。
余りがあれば、変わったことが起きても、慌てずにすみます。
仕事も同じです。
少しでも余りがあれば、「行くしかない」が、「行くことも、休むことも選べる」に変わっていくのです。
ここからは、尊徳の教えを、仕事に行きたくないけどお金がないときに使える手順にして紹介していきます。
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仕事に行きたくないけどお金がないとき「小さく積む」ことで選べる余裕が生まれる

「行くしかない」という苦しさを軽くするために必要なのは、一気に状況を変えることではありません。
毎月少しずつ、選べる余裕のもとになるお金を積んでいくことです。
積んだ額が小さくても、「少しずつ選べるようになっている」という実感が、毎日の気持ちを軽くしてくれます。
それでは、4つの手順に分けて紹介します。
手順1:1か月の暮らしに最低いくら必要かを書き出す
まず、1か月の暮らしに、最低いくら必要かを書き出します。
・家賃や住宅ローン
・水道、電気、ガス、通信の料金
・食費と日用品
・どうしても必要な支払い
ぜいたくを除いた、「これだけあれば暮らせる」という額です。
この数字がわかると、「お金がない」というぼんやりした不安が、はっきりした数字に変わります。
手順2:「余裕の目標」を決める
次に、選べる余裕のための目標を決めます。
・最初の目標:最低の暮らしの1か月分
・次の目標:3か月分
・その先の目標:半年分
1か月分の余りがあれば、「どうしてもつらい日は休める」と思えます。
3か月分あれば、「次を探すあいだも暮らせる」と思えます。
目標は、遠くても、数字で見えていることが大切です。
手順3:毎月、無理のない額を先に分けて積む
給料が入ったら、無理のない額を、先に別の口座に移します。
・月に3,000円でも、5,000円でもいい
・給料日の翌日に移す、と決めておく
・自動の積み立てを使えば、忘れずにすむ
尊徳の言う「小を積む」です。
額の大きさよりも、毎月続けることが力になります。
手順4:積んだ額を見て、「選べるようになっていること」を書く
月に1回、積んだ額を見て、選べるようになったことを書きます。
・1万円たまった → 体調が悪い日に、1日休んでも大丈夫
・5万円たまった → 急な出費があっても、慌てなくてすむ
・1か月分たまった → 本当につらいときは、休むことを選べる
積んだお金は、使うためだけのものではありません。
「いざとなれば選べる」という安心が、毎朝の「行くしかない」を、少しずつ軽くしてくれるのです。
働くことの見え方を変える、渋沢栄一のもう1つの考え方

小さく積み始めても、余裕ができるまでには時間がかかります。
そのあいだも、仕事には行かなければなりません。
その時間を少しでも楽に過ごすためのヒントを、明治から昭和にかけて活躍した実業家・渋沢栄一が残しています。
ここでは、働くことの見え方を変える、渋沢栄一の考え方を紹介します。
仕事には「趣味」を持って取り組む
渋沢栄一は、『論語と算盤』の中で、仕事には「趣味」を持って取り組むべきだ、と語っています。
ここでいう趣味とは、遊びのことではありません。
ただ言われたとおりにこなすのではなく、「こうしてみたい」「こうなったら、これをこうしてみよう」と、自分から心を入れて取り組むことです。
渋沢は、決められたとおりに勤めるだけなら、それは命令に従っているだけのことだ、と言います。
同じ仕事でも、自分なりの工夫を1つ足すだけで、「やらされている時間」が「自分で動かしている時間」に変わります。
お金のために行くしかない仕事でも、その中に、自分で選べることは残っています。
今日の仕事に、自分なりの工夫を1つだけ足してみる。
それも、選べる余裕を取り戻す、小さな一歩になるのです。
まとめ:仕事に行きたくないけどお金がないときは「小さく積む」を始めてみよう!

最後に、この記事のポイントをまとめます。
仕事に行きたくないけどお金がないとき苦しいのは、ほかに選べる道がないと感じるから
お金に余裕がないと、休むことも辞めることも選べず、「行くしかない」になります。
一気に楽になる方法を探すほど、見つからずに焦ってしまいます。
二宮尊徳は「小を積んで大をなすの道を勤めるほかはない」と教えた
楽に大きく稼げる場所がどこかにある、というのは思い違い。
余りがあれば、変わったことが起きても慌てずにすむ、と尊徳は語りました。
最低の暮らしの額を書き出し、目標を決めて、毎月無理のない額を積む
1か月の暮らしに、最低いくら必要かを書き出す。
余裕の目標を決める。
毎月、無理のない額を先に分けて積む。
積んだ額を見て、選べるようになっていることを書く。
今は「行くしかない」と感じていても、小さく積むことで、選べる道は少しずつ増えていきます。
あなたが、自分で選べる毎日を、一歩ずつ取り戻していけることを、心から応援しています。
同じようにお金に悩むときに役立つ記事です。


『二宮翁夜話』を読んでみたいあなたへ
この記事で紹介した言葉は、二宮尊徳の教えを弟子の福住正兄が書き留めた『二宮翁夜話』に収められています。
原文で読める1冊と、今の言葉に訳した1冊があります。
参考文献
- 福住正兄『二宮翁夜話』巻之一 第9話・第13話(原文の確認:二宮尊徳『二宮翁夜話』巻之一〜巻之五 http://sybrma.sakura.ne.jp/31ninomiyaouyawa.html)
- 渋沢栄一『論語と算盤』「この熱誠を要す」(渋沢栄一記念財団「テキストで読む『論語と算盤』」https://eiichi.shibusawa.or.jp/features/rongotosoroban/chapter5-2.html)
